日経平均は小幅続落、終値は6万5606円

8月7日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落し、終値は前日比76円55銭(0.12%)安の6万5,606円71銭となりました。

ところがTOPIXは19.08ポイント(0.47%)高の4,074.93と4日続伸。JPXプライム150も3日続伸、東証グロース市場250指数も反発しており、主要4指数で下げたのは日経平均だけです。午前中には一時1,000円を超える下げとなり安値6万4,651円49銭を付けましたが、後場に押し目買いが入って下げ幅を大きく縮小しました。

相場を動かした主な材料

売られたのはAI・半導体関連でした。前日引け後に決算を発表したソフトバンクグループが4〜6月期で17.7%の減益となり、レーザーテックも今期の純利益見通しが市場予想を下回って急落。今週はAMD、サンディスクに続き、これで3度目の「決算は悪くないが先行き見通しが市場予想に届かない」パターンです。

一方、後場の転換点となったのが14時に通期業績予想の大幅な上方修正を発表したフジクラで、一時14%上昇しました。市場では「決算発表と併せて業績見通しを引き上げた銘柄には押し目買いが入りやすい」(立花証券の鎌田重俊参与)との声が聞かれています。この日の決算発表は679社と今週のピークでした。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

プラス寄与の上位はフジクラ、バンダイナムコHD、ファーストリテイリング、リクルートHD、KDDI。マイナス寄与の上位はアドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、レーザーテック、富士フイルムHDでした。

ここに今日の答えがあります。アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄だけで、日経平均は約293円押し下げられました。実際の下げ幅は76円55銭ですから、残り223銘柄は合計で約216円分プラスに寄与していた計算になります。前日8月6日も「4銘柄で850円押し下げ」でしたから、2営業日続けてごく少数の銘柄が指数の方向を決めたことになります。

市場全体の温度感

東証プライムの値上がりは939銘柄で約6割、値下がりは582銘柄。日経225構成銘柄でも値上がり148、値下がり75で、65.8%が値上がりしています。ストップ高は12銘柄、ストップ安は4銘柄と、個別では明らかに買いが優勢でした。

業種別の上昇トップは石油・石炭製品で、中東情勢の悪化による原油反発が背景です。半導体・電子部品では太陽誘電の目標株価が2万4,000円から1万4,000円へ引き下げられるなど、アナリストの目標株価引き下げも相次ぎました。

注目したいのは、今週の前提そのものが5営業日で反転したことです。8月3日は「円高で通期業績の下方修正が出るのでは」という警戒から全面安になりました。ところがドル円は介入直後の155円23銭から158円台前半まで3円以上戻し、この日はロート製薬が「円安効果など」を理由に上方修正を発表してストップ高、プライム上昇率1位となっています。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日64,800円〜66,600円本日夜の米7月雇用統計の結果と米金利の反応、日銀「主な意見」の内容
1ヶ月後62,500円〜70,000円米CPI通過後の米金利水準、8月14日のオプションSQ、介入効果が続くか
1年後60,000円〜80,000円AI・半導体投資サイクルの持続性、日銀の利上げペース、中東情勢

レンジは前提条件が成り立った場合の目安です。今週最大のイベントである米7月雇用統計は本稿執筆時点で未発表であり、結果次第で来週の前提が変わる可能性があります。来週は11日が山の日で休場となり営業日が4日しかない点にもご留意ください。

今日のまとめ

TOPIXは4日続伸、プライムの約6割が値上がりし、ストップ高は12銘柄。それでも日経平均だけが下げたのは、2銘柄が293円分を引きずり下ろしたからです。

今週は5営業日を通じて、日経平均という数字と市場の実感がずれ続けました。週の前半は指数が実感より強く見え、後半は弱く見えています。向きは反転しましたが、原因は同じで、指数の方向を決めているのがごく少数の値がさ株だということです。週間の騰落は1,244円69銭高(1.93%高)でしたが、この数字だけでは今週何が起きたかはほとんど分かりません。

より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。


編集者メモ(公開しない)

詳細版から通常版へ反映した要点

  • 主軸「主要4指数で日経平均だけがマイナス」は冒頭で明示
  • 「2銘柄で293円押し下げ/残り223銘柄で+216円」と前日の「4銘柄で850円」との連続性を見出し3に集約
  • 「決算は良いがガイダンスが弱い」今週3度目のパターンは見出し2に配置
  • 「月曜は円高で下方修正懸念 → 金曜はロート製薬が円安効果で上方修正」という前提の反転は見出し4の締めに
  • 今週の乖離の総括と週間騰落は見出し6に集約

通常版で省略した詳細情報

  • 5営業日の寄与度変遷表、5営業日の「指数と実感のズレ」表(いずれも深掘り版のみ)
  • 今週のドル円推移表(8/3〜8/7の15時基準)
  • テクニカル水準(25日線6万6656円、75日線6万5260円前後、7月31日高値6万5364円、雲下限6万4532円)と「2日連続でザラ場割れ・引けで回復」の指摘
  • 目標株価引き下げ一覧(SBG 10220→9040、コクサイエレ 13200→11500、古河電 7200→6400、富士フイルム 4700→4500)
  • 個別銘柄(デジタルハーツHD、J-MAX、PHC HD、タングスHD、高知銀行)
  • 為替識者3氏の見通し(150円説〜160-162円防衛ライン説まで割れている)
  • NT倍率16.10倍(前日16.20倍)、日中値幅1,339円23銭

事実確認が必要な点

  • 寄与度の円換算値が5日連続で未取得。通常版では「2銘柄で約293円」のみ記載
  • 東証33業種の騰落ランキング詳細が未取得。上昇トップの石油・石炭製品のみ判明、下落トップは不明
  • 東証REIT指数、年初来高値/安値更新銘柄数が未取得
  • 米10年債利回り・WTI原油の6日終値が未取得
  • 6日NYのドル円終値は媒体差が大きい(ザイFX! 158.43円/フィスコ 157.46円)ため、通常版でも言及していない
  • ドル円は15:00基準(158.33円)。今週は8/4のみ17:00基準

リンク設定状況

  • 今日のまとめに 20260807-deep へのリンクを1箇所設置
  • ファイル名:20260807-nikkei.md
  • アフィリエイトプレースホルダーは1箇所(今週と同じ運用)

週次まとめ(④)への申し送り

  • 主軸は「日経平均という数字と市場の実感がずれ続けた週」を推奨
  • 日次終値:7/31 64,362.02 → 8/3 63,754.90 → 8/4 63,957.53 → 8/5 66,300.44 → 8/6 65,683.26 → 8/7 65,606.71
  • 週間:日経平均 +1,244.69円(+1.93%)/TOPIX +71.63pt(+1.79%)
  • TOPIXは8/4以降4営業日続伸。日経平均は乱高下したが週間騰落率はほぼ同水準に着地
  • サブテーマ:①協調介入と3円の円安戻し、②AI・半導体のガイダンス相場3連発、③決算ピークと連日2桁のストップ高
  • 来週:日銀「主な意見」(8/10)、山の日休場(8/11)、米CPI(8/12)、オプションSQ(8/14)。営業日4日
  • 本日夜の米雇用統計は未発表。週次まとめでは必ず結果を反映すること

公開前チェックリスト

  • フロントマターの引用符がすべて半角ストレートクォート(‘)か
  • nikkei / topix / usd / dow / nasdaq がクォート付きの数字のみか
  • checkPoints が title: と text: の2行セットになっているか
  • weeklyThemes が5項目すべてクォートで囲まれているか
  • 深掘りノートリンクのスラッグが 20260807-deep になっているか
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【2026年8月7日】今日の日本株 深掘りノート|主要4指数で日経平均だけがマイナス、2銘柄で293円押し下げられた週末
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