日経平均は3日続伸、終値は6万5018円95銭
9月18日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比882円70銭高の6万5018円95銭と3日続伸しました。終値で6万5000円台を回復したのは10日以来で、上げ幅は一時1300円を超えています。
ところが同じ日に、TOPIXは3日ぶりに反落しました。東証プライムで値下がりしたのは1003銘柄、値上がりはわずか511銘柄です。3分の2の銘柄が下げるなかで、日経平均だけが882円上昇した一日でした。
相場を動かした主な材料
日銀は政策金利を1.0%程度から1.25%程度へ引き上げました。1.25%は31年ぶりの高水準です。ただし採決は全会一致ではなく、リフレ派の浅田統一郎氏と佐藤綾野氏の両審議委員が反対票を投じました。この2票が利上げペースの鈍化と受け止められ、円売りを呼んでいます。
円相場は発表直後に156円90銭台まで売られ、後場には海外短期筋による株価指数先物への買いが膨らみました。前日の米国市場も支えです。NYダウは316ドル高、ナスダック総合は1.69%高と4営業日ぶりに反発し、WTI原油先物は一時1バレル99ドル台前半と前日比3%安、米10年債利回りも5%を割り込みました。今週ずっと相場を圧迫してきた原油と金利という2つの重しが、同時に軽くなった形です。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
支えたのはアドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアHDの3銘柄で、合計して日経平均を700円あまり押し上げました。上げ幅882円70銭のうち8割近くをこの3銘柄が占めた計算です。キオクシアHDは9.40%高、レーザーテックも8.70%高となりました。
重荷になったのは、今週ここまで堅調だったバリュー株です。原油と金利の上昇一服で物色の矛先が変わり、商船三井や伊藤忠といった海運・商社が売られました。銀行株も軟調です。日銀が実際に利上げを決めた当日ですら買われなかったことになります。前日に指数を押し上げたファーストリテイリング、KDDI、リクルートHDも下落しました。
市場全体の温度感
東証プライムの売買代金は10兆3969億円と、8月19日以来およそ1カ月ぶりの大商いでした。ただし値下がり銘柄が値上がりの2倍ある以上、増えた代金の相当部分は売り側に立っています。買いが膨らんだというより、売買が膨らんだ日でした。
今週の値上がり比率を並べると、14日が78.5%、15日が51%、16日が67%、17日が83%、そして18日が約33%です。この日が最も低い水準でした。9月14日は、ソフトバンクグループ1銘柄の押し下げが指数の下げ幅を上回り、8割の銘柄が上昇するなかで日経平均だけが518円下げた日です。週の初めと終わりで、同じ現象が正反対の向きに起きました。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日(9月24日) | 63,500円〜66,500円 | 19日から23日まで5連休。その間の海外市場の変動をまとめて織り込むため、通常より振れ幅が大きくなりやすい |
| 1ヶ月後 | 61,000円〜69,000円 | 日米の追加利上げペース。市場は今後12カ月で3回の米利上げを織り込む一方、ドットチャートは年内あと1回を示唆しており、この乖離が変数 |
| 1年後 | 55,000円〜78,000円 | AI投資サイクルの持続性と日米の金利水準。年初来高値72,831円、年初来安値50,558円のレンジを基準に想定 |
次の上値メドは9月10日終値の6万5270円95銭です。下値は17日安値の6万3824円56銭で、26週移動平均線とほぼ重なります。
今日のまとめ
週の初めと終わりで、同じことが正反対に起きました。どちらも原因は同じで、株価の高い数銘柄が日経平均を動かし、市場全体の実感とずれるという構図です。今週は寄与度という一つの物差しで、5日間すべてを説明できてしまいました。
日米がそろって利上げを決め、原油は106ドルから99ドルまで振れ、円は2円60銭安くなりました。材料は十分すぎるほどありましたが、AI・半導体というテーマへの評価は、週が終わっても定まっていません。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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