日経平均は3日ぶり反落、終値は6万3754円
8月3日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前週末比607円12銭(0.94%)安の6万3754円90銭となりました。
始値は527円07銭安の6万3834円95銭。午前10時18分には1658円55銭安の6万2703円47銭まで下げ幅を広げましたが、その後は買い戻しが入り、安値から1000円以上戻して取引を終えています。TOPIXは43.27ポイント(1.08%)安の3960.03と反落しました。
相場を動かした主な材料
最大の材料は日米協調介入です。日米両政府は3日朝、前週末7月31日に円買いの協調介入を実施したと発表しました。片山財務相とベッセント米財務長官はいずれも追加の協調介入に躊躇しない姿勢を示しており、外国為替市場で円は一時1ドル=155円台前半まで急騰。5月上旬以来の円高水準を付けました。
国内では3月期企業の4〜6月期決算発表が本格化しています。想定為替レートを円安方向に見直した企業が多いとされ、円高が続けば通期業績の下方修正につながるとの警戒が売りを増幅させました。加えて、前週末に2400円超の急伸となった反動から利益確定売りも先行しています。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
マイナス寄与のトップはアドバンテストで、1銘柄で日経平均を約258円押し下げました。2位はファナックで約171円。この2銘柄だけで下落幅607円のおよそ7割を占めています。ファナックは営業利益見通しを引き上げたものの市場予想に届かず、一時19%安と約40年ぶりの日中下落率となりました。イビデンや東京エレクトロン、京セラも重荷でした。
一方、プラス寄与のトップはファーストリテイリングで約113円、2位はソフトバンクグループで約107円。この2銘柄で約220円を押し上げています。キオクシアHDやレーザーテック、ルネサスなど半導体の一角も買われ、同じセクター内で明確な選別が働きました。
市場全体の温度感
東証プライム市場の値上がりは464銘柄に対し、値下がりは1060銘柄と全体の約7割を占めました。東証33業種のうち28業種が下落し、上昇は精密機器、空運業、金属製品、情報・通信業、小売業の5業種のみ。午前には全33業種が下落する場面もあり、実態としては全面安でした。
下落率トップは不動産業で、輸送用機器、陸運業が続いています。売買代金は11兆7886億円と活発でした。
注目したいのは、日経平均の下落率0.94%に対しTOPIXが1.08%と、TOPIXの方が大きく下げている点です。値がさ株のファーストリテイリングとソフトバンクグループが上昇したことで、日経平均の下げが相対的に抑えられた形になります。指数の数字だけを見ると、市場の実感より下げが小さく映る一日でした。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 63,000円〜64,600円 | ドル円が155〜158円で落ち着き、追加介入の観測が新たに出ないこと |
| 1ヶ月後 | 60,000円〜67,500円 | 円高を織り込んだ業績修正の規模、米雇用統計とCPI通過後の米金利水準 |
| 1年後 | 58,000円〜78,000円 | AI・半導体投資サイクルの持続性、日銀の追加利上げペース、中東情勢 |
レンジは前提条件が成り立った場合の目安です。介入という政策要因が絡む局面では、想定外の方向に振れる可能性がある点にはご留意ください。
今日のまとめ
プライムの7割が下落し33業種中28業種が安いという全面安でありながら、日経平均の下落率は1%に届きませんでした。下落幅の7割を2銘柄が作り、値がさ株2銘柄がその3分の1を取り返した、極端に集中した構造の一日でした。
明日以降は、円高を前提とした業績見通しの修正がどこまで出てくるかが焦点になりそうです。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
編集者メモ(公開しない)
詳細版から通常版へ反映した要点
- 「全面安なのに下落率1%未満」という対比を軸に据える構成は深掘り版と共通。通常版では見出し4「市場全体の温度感」に集約
- アドバンテスト+ファナックで下落幅の約7割、ファーストリテ+SBGで約220円押し上げ、という寄与度の集中度は通常版でも維持
- 日経平均とTOPIXの乖離が「今日は値がさ株が下支えに回った逆パターン」である点も残した
通常版で省略した詳細情報
- テクニカル水準(25日線6万6656円・乖離率-4.35%、75日線6万4942円、雲下限6万4532円、ストキャスティクスの改善)
- 米国市場の詳細(S&P500 7489.72、アマゾン+14%、アップル-9%)→ checkPointsに要約して格納
- 米10年債4.68%台・30年債5.25%、日本10年債2.82%、WTI 79ドル台
- 個別決算の一覧(マクセル、カシオ、日本電気硝子、TOTO、アイシン、デンソー、三菱UFJ、JAL など)
- 日銀7月30〜31日会合(政策金利1.0%据え置き、賛成8反対1)とニューヨーク連銀のユーロ売り円買いの経緯
- グロース250指数687.65(+1.68)、東証REIT指数1818.71(-33.06)
事実確認が必要な点
- 当日高値が未取得(後場前半に6万3900円台との記述のみ)。本文では高値に触れていない
- 売買代金は媒体差あり(11兆7,886億円/11兆7,800億円概算)。前者を採用
- ドル円は15:00時点156.39円(ザイFX!)を採用。大引け頃は156.79円で40銭の差
- 各銘柄の騰落率・寄与度合計はフィスコ大引けデータに基づく
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