日経平均は小幅反落、終値は66,115円
7月22日の日経平均株価は、前日比116円59銭(0.18%)安の66,115円60銭と小幅に反落しました。ただし中身は大きな振れ幅を伴っています。朝方は米半導体株高を追い風に上げ幅が一時1,300円を超え、6万7,000円台を回復。しかし後場に入ると急速に伸び悩み、大引け直前にマイナス圏へ沈みました。日中値幅は1,636円にのぼります。一方でTOPIXは18.18ポイント高の4,033.13ポイントと続伸し、日経平均とは逆方向に動きました。
相場を動かした主な材料
前場を押し上げたのは前日21日の米半導体株高です。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%上昇したことに加え、TSMCが2027年に半導体の生産受託価格を最大10%引き上げるとの報道が需要の強さを示すと受け止められました。韓国株の大幅高も支えとなっています。
後場の失速要因は複合的でした。米ナスダック100指数先物の伸び悩みと韓国株の失速、今晩に控える米大手ハイテク企業の決算発表を前にした様子見、そして円相場が39年7カ月ぶりに1ドル=163円台となる円安加速と原油高によるインフレ懸念です。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し上げの上位はキオクシアHD、イビデン、京セラ、太陽誘電、村田製作所と、メモリや電子部品が並びました。一方、重荷となったのはファーストリテイリング、リクルートHD、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、信越化学工業です。半導体関連でも前工程装置株が売られ、値がさグロース株が下げを主導しました。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がりは840銘柄、値下がりは671銘柄で、比率では値上がり53.9%と上昇銘柄が上回りました。売買代金は概算10兆4,377億円です。業種別では非鉄金属、銀行業、卸売業などが上昇し、サービス業、空運業、小売業などが下落しました。日銀の利上げ観測で銀行株に買いが入る一方、円安とインフレ懸念で内需株が売られる展開です。日経平均の下落は相場全体の失速ではなく、指数を支えてきた値がさ株の反落が主因といえます。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 65,000円〜67,500円 | 今晩の米ハイテク決算の内容、為替介入の有無 |
| 1ヶ月後 | 62,000円〜69,000円 | FOMC、中東情勢と原油、国内決算、日銀の政策姿勢 |
| 1年後 | 60,000円〜75,000円 | 世界景気の方向、AI投資の持続性、国内長期金利の上昇ペース |
今日のまとめ
朝方の大幅高を、円安とインフレ懸念、米ハイテク決算前の様子見が丸ごと打ち消した一日でした。円安が追い風ではなくコストとして意識され始めた点は、今後の物色を占ううえで気に留めておきたい変化です。
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