日経平均は続伸、終値は6万8751円
15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比1008円01銭(1.49%)高の6万8751円51銭だった。前日の米ハイテク株高を手掛かりにAI・半導体関連銘柄が買われ、指数を押し上げた。寄り付き後に上げ幅を1000円超へ拡大した後、高値警戒感から伸び悩む場面もあったが、後場に再び買いが優勢となった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、終値は前日比49.14ポイント(1.22%)高の4088.12だった。値がさ半導体株がやや優勢ながら、幅広い銘柄に資金が流入した一日となった。
相場を動かした主な材料
オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが日本時間15日午後、2026年12月期通期の売上高見通しの上限を400億ユーロから450億ユーロへ引き上げたと発表した。4〜6月期決算も市場予想を上回り、レーザーテクや東エレクが午後に一段高となった。
15日のアジア市場では台湾加権指数が堅調に推移し、韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇率は8%を超える場面もあった。加えて、14日発表の米6月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米利上げ観測が後退したことも投資家心理を支えた。
一方、米IBMが顧客企業のIT予算がAIインフラ関連のハードウェアへ振り向けられている傾向を明かして株価が急落。東京市場でも富士通やNECなどソフトウェア関連が下落し、AI関連のなかで明暗が分かれた。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
プラス寄与ではアドバンテストや東エレク、キオクシアHDなどAI・半導体関連が上位を占め、指数を大きく押し上げた。イビデンやレーザーテック、フジクラも上昇した。一方、マイナス寄与ではソフトバンクGやファーストリテ、リクルートHDなどが上位となった。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄数は1152と全体の7割強を占め、値下がりは371、変わらずは35だった。14日に好決算を発表した米金融大手ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースの株価上昇を受けて、東京市場では三菱UFJや野村が買われるなど、銀行や証券株の上げも目立った。業種別では非鉄金属や証券・商品先物取引業などが上昇率上位、鉱業や情報・通信業などが下落した。半導体一辺倒ではなく、幅広い銘柄に資金が流入している。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 68,000円〜69,800円 | 米PPI・ベージュブックの内容、TSMC決算への期待、中東情勢 |
| 1ヶ月後 | 65,000円〜72,000円 | AI・半導体関連決算の内容、日銀の利上げ観測、原油価格の水準 |
| 1年後 | 60,000円〜78,000円 | 日米金利差の動向、AI投資サイクルの持続性、為替水準 |
今日のまとめ
AI投資というテーマは健在ながら、その恩恵がハードウェアに偏り、ソフトウェアには逆風が吹くという色分けが鮮明になった一日だった。同じ「AI関連」でも銘柄によって明暗が分かれる局面が続く可能性があり、TSMC決算をはじめとする今後の決算内容が次の焦点となる。より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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