14日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発した。前日比500円77銭(0.74%)高の6万7743円50銭で取引を終えた。朝方は前日の米半導体株安を引き継いで一時900円あまり下落し6万7000円を割り込んだが、韓国株の持ち直しを支えに後場は切り返し、高値圏で引けた。値動きの荒い一日だった。通常版の記事はこちらからご覧いただけます。
相場サマリー
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 67,743.50円 | +500.77円 | +0.74% |
| TOPIX | 4,038.98 | +31.49 | +0.79% |
| グロース250 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
東証プライムの売買代金は概算10兆7628億円、売買高は24億22万株だった。値上がり銘柄数は1185(全体の約76%)、値下がりは327、変わらずは46だった。
日経平均を動かした主な要因
韓国株の持ち直しによる後場の切り返し
前日にサーキットブレーカーまで発動した韓国総合株価指数(KOSPI)が、SKハイニックスやサムスン電子の上昇を支えに持ち直した。同じ時間帯に取引が行われる韓国株の切り返しを受けて、東京市場でもアドテストやキオクシアが朝安後に上昇に転じ、後場は上げ幅を拡大する展開となった。
前日の米半導体株安と朝方の売り先行
前日13日の米国市場では半導体関連に持ち高整理の売りが膨らみ、ナスダック総合は1.55%安で終えた。この流れを引き継ぎ、14日の東京市場では朝方に値がさ半導体株や電線株へ売りが先行し、日経平均は一時1000円近く下落した。
短期的な自律反発を狙った打診買い
前日に日経平均が1315円下げた反動から、目先の反発を狙った海外短期筋による株価指数先物などへの打診買いが入った。日本時間14日の時間外取引で米ナスダック100先物が一時上昇に転じたことも買いを後押しした。
寄与度分析
14日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり176銘柄、値下がり47銘柄、変わらず2銘柄。アドバンテストとソフトバンクGの2銘柄で日経平均を約399円押し上げた。以下は傾向を示すもので、個別の円建て確定寄与度は取得できていない。
| 押し上げ銘柄(傾向) | コメント |
|---|---|
| アドバンテスト | 朝安後にプラス転換、指数の押し上げ役に |
| ソフトバンクG | 値がさ株の切り返しをけん引 |
| リクルートHD | 内需・グロース関連への物色 |
| 押し下げ銘柄(傾向) | コメント |
|---|---|
| ファーストリテ | 指数の重荷に |
| 東エレク | 朝方の半導体売りの影響が残存 |
| フジクラ | 電線株安の流れ |
東証プライム騰落状況
値上がり1185銘柄に対し値下がりは327銘柄と、値上がりが全体の約76%を占めた。33業種中30業種が上昇し、相場全体に買いの広がりが見られた。前日の日経平均1315円安からの反動もあり、内需・ディフェンシブから景気敏感まで幅広い物色となった。一部の半導体・電子部品が下落したものの、指数を押し下げるほどの勢いはなかった。
業種別・テーマ別動き
上昇した業種
鉱業、海運業、化学、サービス業、鉄鋼などが上昇率上位。原油高を映して鉱業・資源関連が買われたほか、幅広いセクターに資金が向かった。
下落した業種
非鉄金属、機械、ガラス・土石製品などが下落。朝方の半導体関連売りの影響が残る一部セクターが軟調だった。
為替・米国株・金利の影響
ドル円は東京時間15時時点で162.29円だった。中東情勢の緊迫を背景とした有事のドル買いが続く一方、20年国債入札の好調を受けた円買いや長期金利の低下も観測され、方向感に乏しい小動きとなった。日本の新発10年国債利回りは、朝の2.801%から午後には2.700%まで低下した。
前営業日(7月13日、米国時間)のNYダウは前週末比138.37ドル安の52,498.64ドル、ナスダック総合は408.43ポイント安の25,873.18で取引を終えた。ホルムズ海峡の航行不安を背景に米原油先物が上昇し、半導体関連への売りが膨らんだことが背景だった。
個別決算・材料株
| 銘柄 | 材料内容 | 株価反応 |
|---|---|---|
| デジタルガレージ | プライム値上がり率トップ | +12.07%と急伸 |
| キオクシアHD | 朝安後に韓国株持ち直しで切り返し | 投資家心理の改善を象徴 |
| 安川電機 | プライム値下がり率トップ | -8.98%と大幅安 |
テクニカル面
株探によれば、14日16時30分時点の25日移動平均線は6万8918円で、上値抵抗として意識される水準にある。日経平均はこの水準を下回っており、戻りを試す局面では同線が上値の重荷となる可能性がある。一方、朝方につけた安値6万6268円が目先の下値のめどとして意識される。
見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 66,800円〜68,800円 | 米CPI(14日夜)の結果、ウォーシュFRB議長証言、中東情勢の展開 |
| 1ヶ月後 | 64,500円〜71,000円 | TSMC・ASML決算を含むAI・半導体関連決算、日銀の利上げ観測 |
| 1年後 | 60,000円〜78,000円 | 日米金利差の動向、AI投資サイクルの持続性、為替水準 |
今日の結論
「米半導体株安で朝安も、韓国株持ち直しを支えに後場切り返し日経平均反発」。地政学リスクと米半導体株安で朝方は大きく売られたが、韓国株の切り返しとともに投資家心理が上向き、値幅を伴って戻した一日だった。本日夜の米CPIを控え、金利観測を通じたドル円・株価への影響が次の焦点となる。通常版の記事はこちらからご覧いただけます。
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