9月25日の東京市場で、日経平均株価は5日続伸し、前日比850円21銭高の6万6364円20銭で取引を終えました。東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株が指数を押し上げたうえ、日米の金利上昇を受けて銀行株も買われました。

前日はTOPIXが安値引けとなる「指数だけ高い」相場でしたが、この日はTOPIXも1.31%上昇し、33業種中31業種が値上がりする全面高となりました。一方、ソフトバンクグループは米オラクルのデータセンターを巡る報道で逆行安となり、AI関連の中でも明暗が分かれています。

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相場サマリー

指標終値前日比騰落率
日経平均66,364.20円+850.21円+1.30%
TOPIX4,128.59+53.29pt+1.31%
グロース250確認できず確認できず確認できず
プライム売買代金7兆8008億円(売買高21億4920万株)
プライム騰落銘柄数値上がり1118/値下がり382/変わらず54

日経平均は始値6万5639円62銭がそのまま安値となり、14時45分に高値6万6410円27銭をつけました。大引けも高値圏で、寄り付きから終日買いが優勢な一日でした。

日経平均を動かした主な要因

半導体株への買いが継続

24日の米国市場はダウが3日続落した一方、ナスダックは小幅に反発しました。東京市場ではハイテク株の底堅さを受けて半導体関連に買いが続き、東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄だけで日経平均を約488円押し上げました。

日米の金利上昇で銀行株が上昇

米10年債利回りは24日に一時5.22%と2007年6月以来の水準に達し、国内の新発10年国債利回りも3.100%(10時36分時点)まで上昇しました。金利上昇は利ざや改善につながるとの期待から、業種別の上昇率トップは銀行業となり、メガバンクや地方銀行が軒並み上昇しました。

中間配当の権利取りと原油安

3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日を28日に控え、権利取りを狙った買いが幅広い銘柄に入りました。また、米国とイランがホルムズ海峡の再開を含む段階的な合意を模索していると伝わり、原油高への警戒が和らいだことも投資家心理を支えました。

寄与度分析

区分銘柄名寄与度株価騰落率
押し上げ1位東京エレクトロン+261.47円+4.82%
押し上げ2位アドバンテスト+226.88円+2.84%
押し上げ3位イビデン+63.02円+4.20%
押し下げ1位ソフトバンクグループ−162.51円−3.18%
押し下げ2位ファナック−6.03円−0.60%
押し下げ3位清水建設−4.71円−5.98%

4位以下はファーストリテイリング(+56.32円)、リクルートHD(+33.69円)と続きます。日経平均の構成銘柄は値上がり171、値下がり51でした。マイナス寄与の合計約209円のうち、SBG1銘柄で約8割を占めています。SBGの下落がなければ、上げ幅は1,000円を超えていた計算です。

東証プライム騰落状況

東証プライムの値上がりは1118銘柄と全体の7割を超え、値下がりは382銘柄にとどまりました。33業種では31業種が上昇し、下落は情報・通信業と建設業の2業種だけでした。

TOPIXの上昇率(1.31%)は日経平均(1.30%)とほぼ同じで、NT倍率は約16.07倍と前日並みです。値がさ半導体株だけに頼った前日とは異なり、相場全体に買いが広がった一日といえます。売買代金は7兆8008億円と、連休明けの前日(9兆円超)からは減少しました。

業種別・テーマ別の動き

上昇セクター:銀行・金融と半導体

業種別の上昇率上位は、銀行業、証券・商品先物、その他金融業、電気機器、精密機器でした(15時時点)。みずほFG(+4.18%)や三菱UFJ(+3.95%)が大きく上げ、地方銀行株にも買いが広がりました。

半導体・電子部品では東京エレクトロン、アドバンテスト、イビデンのほか、レーザーテック(+2.84%)、京セラ(+3.12%)、キオクシアHD(+2.20%)も上昇しました。小松製作所は5.98%高と大幅に上げています。

下落セクター:情報・通信と建設

情報・通信業はSBGの下落が響きました。米オラクルが計画するAIデータセンターについて、稼働が遅れた場合に賃料相当の支払いを先送りする通知を開発事業者に送ったと報じられました。このデータセンターがSBGも参加する「スターゲート」計画の一環とされることから、売りが波及しました。建設業では清水建設が6%近く下落しました。

為替・米国株・金利の影響

指標水準備考
ドル円158.25円15時時点。当日レンジ158.12〜158.95円
NYダウ(24日)51,349.98ドル−161.61ドル(−0.31%)、3日続落
ナスダック(24日)26,939.37+3.34pt(+0.01%)
S&P500(24日)確認できず確認できず
米10年債利回り一時5.22%2007年6月以来の高水準
日本10年債利回り3.100%10時36分時点(+0.025%)

24日の米国市場では、新規失業保険申請件数などの経済指標が底堅く、7年債入札も低調だったことから長期金利が上昇しました。ダウは約3カ月半ぶりの安値となりましたが、米イランの交渉進展期待が下値を支えました。

ドル円は158円台で推移しました。東京時間の午後は時間外で米10年債利回りが5.17%台に低下し、原油先物も下落したことから、やや円高方向に振れています。158〜159円台では為替介入への警戒感も意識されています。

個別決算・材料株

銘柄名材料内容株価反応
ソフトバンクグループ米オラクルのAIデータセンターを巡る支払い先送り通知の報道−3.18%(6,150円)
みずほFG日米金利上昇による利ざや改善期待+4.18%(8,626円)
三菱UFJ同上+3.95%(3,714円)
イビデン前日の急騰(+14.57%)から一段高+4.20%(23,345円)
フルヤ金属野村証券が目標株価を引き上げ上場来高値
清水建設材料は確認できず−5.98%(2,210円)

テクニカル面

日足は始値が安値、終値が高値圏の大陽線で、5日続伸となりました。一方、66,600円台に位置する75日移動平均線が上値抵抗として意識されており、短期的な上値余地は限られるとの見方もあります。25日移動平均線との乖離率とRSIは確認できず。

当面の上値メドは75日線の66,600円台、下値メドは心理的節目の66,000円と、この日の安値65,639円前後です。6月25日につけた年初来高値72,366円からはなお6,000円程度下の水準にあります。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日65,600円〜66,900円中間配当の権利付き最終日の需給、米中首脳会談の評価、75日線を上抜けられるか
1ヶ月後62,000円〜70,000円10月FOMCの利上げ判断、日米長期金利の水準、AIインフラ投資を巡る懸念の広がり
1年後56,000円〜79,000円日米の金融政策と金利水準、AI投資サイクルの持続性、中東情勢と原油価格

半導体と金融の両輪で買いが続けば、75日線を上抜けて一段の上値を試す余地があります。ただし、29日には配当落ちで指数が押し下げられるうえ、日米金利の上昇がグロース株の重荷となれば、下振れするリスクもあります。

今日の結論

「半導体と銀行が両輪、配当取りも追い風の全面高」――前日の偏りを解消した5日続伸。

前日は一部の値がさ株頼みでしたが、この日は値上がり銘柄が7割を超え、指数と相場全体の温度差が解消されました。週明けは権利付き最終日と翌日の配当落ちを控え、75日線を超えられるかが焦点になりそうです。

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【2026年9月25日】今日の日本株ノート|半導体と銀行が両輪、配当取りも追い風に全面高 日経平均5日続伸で75日線目前に迫る
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