9月28日の東京市場で、日経平均株価は前週末比486.58円安の65,877.62円と6営業日ぶりに反落しました。前週末の米国株高を受けて朝方は約6週間ぶりに67,000円台を回復したものの、75日移動平均線付近で失速し、そのまま安値引けとなりました。

韓国KOSPIの2.70%安を受けて半導体株が崩れ、東証プライムでは約7割の銘柄が値下がりしています。一方で、国内長期金利の上昇を背景に保険・銀行株が逆行高となりました。

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相場サマリー

指数終値前日比騰落率
日経平均65,877.62円▲486.58円▲0.73%
TOPIX4,112.00▲16.59▲0.40%
グロース250791.47▲9.08▲1.13%
項目(東証プライム)数値
売買代金8兆2,028億円
売買高24億1,504万株
値上がり/値下がり/変わらず468/1,039/確認できず

日経平均の始値は66,505.94円、高値は9時24分の67,034.74円で、高値から終値までの下げ幅は1,100円を超えました。TOPIXもあわせて安値引けとなっています。

日経平均を動かした主な要因

6連騰後の利益確定売りと75日線の壁

日経平均は前週末まで6日続伸しており、短期的な過熱感が意識されやすい局面でした。朝方の高値は75日移動平均線(66,635円前後)を上回る水準でしたが、買いが続かず、節目を維持できませんでした。9月末配当の権利付き最終日だったことも、利益確定の動きにつながったとみられます。

韓国株安が半導体株に波及

韓国KOSPIは2.70%安の6,889.74と7,000を割り込み、サムスン電子が5.43%安、SKハイニックスが5.05%安となりました。SKハイニックス子会社の米国上場検討報道が材料視されたと伝えられています。前週末に米SOX指数が1.41%上昇していたにもかかわらず、国内の半導体株は韓国株の下げに引きずられる形となりました。

中東情勢と国内金利上昇

トランプ米大統領がイランの提案を拒否したと伝わり、WTI原油は時間外取引で93ドル台に上昇しました。原油高によるインフレ懸念から国内債が売られ、長期金利は一時3.095%まで上昇しています。金利上昇は株式の重荷となる一方、保険・銀行株には追い風となりました。

寄与度分析

区分銘柄寄与度株価騰落率
押し上げ1位ソフトバンクグループ+75.63円+1.53%
押し上げ2位リクルートHD+11.06円+0.67%
押し上げ3位SCREEN HD+5.90円+1.60%
押し下げ1位イビデン▲69.39円▲4.43%
押し下げ2位アドバンテスト▲65.17円▲0.79%
押し下げ3位ファーストリテイリング▲61.95円▲1.12%

押し下げ4位のキオクシアHD(▲57.26円)を加えると、4銘柄だけで約254円の押し下げとなります。ソフトバンクグループが単独で約76円支えましたが、同銘柄を除けば下げ幅は約560円に広がっていた計算です。

東証プライム騰落状況

東証プライムでは値上がり468銘柄(30.1%)に対し、値下がりは1,039銘柄(66.9%)でした。33業種では上昇がわずか4業種、下落が29業種です。

日経平均の下落率(▲0.73%)がTOPIX(▲0.40%)を上回り、NT倍率は16.07倍から16.02倍に低下しました。値がさの半導体株が指数を押し下げた一方、金融株がTOPIXを下支えした構図です。売りは幅広い銘柄に及んでおり、全体としては守りに傾いた相場といえます。

業種別・テーマ別動き

上昇セクター:保険・銀行・電力ガス

上昇率トップは保険(+0.95%)で、銀行(+0.83%)、電気・ガス(+0.23%)、サービスが続きました。国内長期金利の上昇で運用収益や利ざやの改善が意識されたとみられます。東京海上HDは1.04%高で、寄与度上位にも入りました。

下落セクター:医薬品・パルプ紙・鉱業

下落率トップは医薬品(▲1.59%)で、第一三共が米FDAへの承認申請の取り下げを受けて3.4%安となりました。パルプ・紙(▲1.58%)、鉱業(▲1.07%)のほか、化学・電気機器の下げも目立っています。

半導体:朝高から崩れる

寄り付きは米SOX高を受けて半導体株に買いが先行しましたが、韓国の半導体株安が伝わると売りに押されました。キオクシアHDは4.37%安、SUMCOは3.11%安、レーザーテックは2.22%安で、ディスコ(+0.33%)とSCREEN(+1.60%)の上昇が目立つ程度でした。

為替・米国株・金利の影響

指標水準前日比
ドル円(15時)157.67円前週末NY終値157.27円比で円安方向
NYダウ(9/25)51,828.62ドル+478.64ドル(+0.93%)
NASDAQ(9/25)27,068.72+129.35(+0.48%)
S&P500(9/25)7,743.41+39.28(+0.51%)
米10年債利回り(9/25)5.160%低下

前週末の米国市場は、米国とイランの協議進展への期待と原油安を受けて主要3指数がそろって上昇しました。ただし週明けの東京時間には、トランプ大統領のイラン提案拒否で原油が反発し、米株価指数先物も軟調となりました。

ドル円は15時時点で157円台後半でしたが、夕方には三村財務官の発言を受けて156円台半ばまで円高が進んでいます。翌営業日は円相場の動向も注目されます。

個別決算・材料株

銘柄材料内容株価反応
ニデック社長解任・1兆円規模の減損を検討との報道(会社は「決定した事実はない」とコメント)ストップ安 2,340円(▲17.6%)
第一三共肺がん治療薬の米FDA申請を取り下げ▲3.4%(2,830円)
オーケストラHD増配・株主優待の拡充を発表ストップ高 1,528円(+24.4%)
ヒューガプライマリーケア1株2,110円でのMBO(TOB)を発表+22.4%(1,641円)
ブシロードゲーム内イベントの延期を発表▲6.9%(430円)

決算発表シーズンの端境期のため、決算関連で目立った動きは確認できませんでした。株主還元策やMBOなど、資本政策に絡む材料に反応が集まっています。

テクニカル面

終値は25日移動平均線(65,296円前後)を約0.9%上回る一方、75日移動平均線(66,635円前後)を約1.1%下回りました。ローソク足は下ヒゲのない「陰の大引け坊主」で、上値の重さを示す形です。

上値メドは75日線と67,000円、下値メドは5日線(65,382円前後)と25日線です。25日線を維持できるかどうかが、短期的な上昇基調が続くかを見極める目安になりそうです。一目均衡表では終値が再び雲の下に入っています。RSIの水準は確認できませんでした。

見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日65,000円〜66,300円9月末配当の権利落ちによる下押し、原油と円相場の動向
1ヶ月後62,500円〜69,000円日銀短観・米雇用統計の内容、米利上げ観測、中東情勢と原油価格
1年後55,000円〜75,000円日米の金融政策、企業業績の伸び、AI・半導体需要の持続性

29日は9月末配当の権利落ち日にあたり、配当落ち分が指数の下押し要因になると想定されます(権利付き最終日・権利落ち日とは)。今週は日銀短観(10月1日)や米雇用統計(10月2日)など重要指標が続き、指標次第で方向感が変わりうる局面です。

今日の結論

「75日線の壁と韓国株安、6連騰の熱を冷ました安値引け」

朝方は米株高を追い風に67,000円台を回復したものの、節目での利益確定と半導体株の失速で1,100円超押し戻されました。値下がり銘柄が約7割に達する中、金利上昇の恩恵を受ける保険・銀行だけが買われ、資金の守りの姿勢が目立ちました。権利落ちと重要指標が控える今週は、25日線を維持できるかが注目されます。

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【2026年9月28日】今日の日本株ノート|朝高も75日線で失速し安値引け、半導体売りと韓国株安で日経平均は6日ぶり反落の486円安
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