9月29日の東京市場で、日経平均株価は前日比396.35円安の65,481.27円と続落しました。9月末配当の権利落ち日にあたり、配当落ちによる押し下げは約380円と試算されています。この分を除けば、実質的にはほぼ横ばいの一日でした。

一方、TOPIXは1.72%安と下げが大きく、東証プライムでは85%の銘柄が値下がりしました。33業種で上昇したのは電気機器のみで、半導体株が日経平均を支えた形です。

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相場サマリー

指数終値前日比騰落率
日経平均65,481.27円▲396.35円▲0.60%
TOPIX4,041.13▲70.87▲1.72%
グロース250784.74▲6.73▲0.85%
項目(東証プライム)数値
売買代金7兆3,224億円
売買高24億4,155万株
値上がり/値下がり/変わらず170/1,318/確認できず

日経平均の始値は65,557.99円(319.63円安)で、前引けは65,307.00円でした。後場には一時64,699.49円(1,178.13円安)まで下げましたが、大引けにかけて約780円戻しています。高値は確認できませんでした。

日経平均を動かした主な要因

9月末配当の権利落ち

3月期決算企業の中間配当の権利落ちで、日経平均は約380円押し下げられたと試算されています。見かけ上は約400円安ですが、配当分を調整すると小幅な下落にとどまった計算です。

米国株安と米長期金利の上昇

前日の米国市場は、トランプ大統領がイランの提案を拒否したことで原油高が警戒され、ダウが347ドル安、SOX指数が1.61%安となりました。米10年債利回りは5.23%台に上昇し、東京時間の時間外では5.25%台をつけています。金利上昇による利上げ観測の強まりが、株式全体の重荷となりました。

後場の半導体株買い

下げ幅が1,000円を超えた後場には、東京エレクトロンなど半導体株に買いが入りました。65,000円割れの水準で押し目買いが入り、下げ幅を縮める展開となっています。

寄与度分析

区分銘柄寄与度株価騰落率
押し上げ1位東京エレクトロン+121.18円+2.14%
押し上げ2位ファーストリテイリング+69.19円+1.27%
押し上げ3位アドバンテスト+43.44円+0.53%
押し下げ1位ソフトバンクグループ▲168.15円▲3.35%
押し下げ2位ネクソン▲29.67円▲14.42%
押し下げ3位豊田通商▲28.76円▲3.87%

上位3銘柄で約234円押し上げましたが、ソフトバンクグループ1銘柄の押し下げ(約168円)でその大半が相殺されました。ネクソンの急落は1株415円の特別配当の権利落ちによるもので、配当落ち分を調整した基準値との比較ではもみ合いと伝えられています。

東証プライム騰落状況

東証プライムでは値上がり170銘柄(10.9%)に対し、値下がりは1,318銘柄(85.0%)でした。33業種では上昇が電気機器の1業種のみで、下落は32業種です。

日経平均の下落率(0.60%)に対してTOPIXは1.72%安となり、NT倍率は16.02倍から16.20倍へ上昇しました。配当落ちは銀行・商社・鉄鋼など高配当株の多いTOPIXに重くのしかかり、値がさの半導体株を多く含む日経平均は相対的に底堅く推移しました。値下がり銘柄の多さには配当落ちによる機械的な下落が含まれており、数字ほど地合いが崩れたとは言い切れない面もあります。

業種別・テーマ別動き

上昇セクター:電気機器のみ

唯一の上昇業種は電気機器(+0.27%)でした。米SOX指数の下落にもかかわらず、東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコなどが買われています。9月30日に予定されている米マイクロン・テクノロジーの決算を前に、半導体株への期待が残っているとみられます。

下落セクター:資源・金融・景気敏感

下落率トップは石油・石炭(▲4.17%)で、証券・商品先物(▲4.04%)、鉄鋼(▲3.81%)、鉱業(▲3.70%)、その他金融(▲3.70%)、倉庫・運輸(▲3.69%)が続きました。出光興産やENEOS、大和証券グループ本社、野村HDなどが売られています。前日に逆行高だった銀行・保険も、配当落ちを受けて下落に転じました。

商社・ソフトバンクG

三菱商事や伊藤忠商事、豊田通商など商社株が軟調でした。ソフトバンクグループは3.35%安と前日の上昇分を打ち消し、この日最大の押し下げ要因となっています。

為替・米国株・金利の影響

指標水準前日比
ドル円(15時)157.35円前日15時(157.67円)比で円高方向
NYダウ(9/28)51,481.51ドル▲347.11ドル(▲0.67%)
NASDAQ(9/28)26,820.38▲248.34(▲0.92%)
S&P500(9/28)7,683.69▲59.72(▲0.78%)
米10年債利回り(9/28)5.234%上昇

米国市場は長期金利の上昇と原油高を嫌気して主要3指数がそろって下落し、自動車株やメタなどが売られました。ドル円は157円台前半から半ばでもみ合い、日米の協調介入への警戒から上値の重い展開が続いています。

韓国KOSPIは0.27%安の6,870.81と小幅安にとどまり、前日のような大きな重荷にはなりませんでした。国内の長期金利は3.085%と、前日と同じ水準でした。

個別決算・材料株

銘柄材料内容株価反応
アクセルGPU関連需要で営業利益予想を12億円から22.9億円に上方修正ストップ高(+24.5%)
プロHDテクノプロ・グループによる1株2,200円のTOBストップ高(+26.3%)
NaITO切削工具の需要増で売上予想を上方修正+8.4%、上場来高値
ネクソン1株415円の特別配当の権利落ち▲14.42%
メイテックグループHD施設閉鎖に伴う30億円の減損計上、売上予想の引き下げ▲3.6%(3,368円)

このほか、TAKARA & COMPANYが第1四半期決算を受けて後場に急伸しました。南海電気鉄道は8月の運輸収入の減少で3.4%安となっています。

テクニカル面

終値は25日移動平均線(65,267円前後)を約0.3%上回る一方、75日移動平均線(66,636円前後)を約1.7%下回っています。75日線は1か月以上にわたって上値を抑えており、25日線は前日にいったん上向いた後、再び下向きに転じました。

ローソク足は長い下ヒゲを伴う小陰線で、65,000円を割り込んだ水準では買いが入ったことを示しています。上値メドは66,000円と75日線、下値メドは25日線と65,000円、当日安値の64,699円です。25日線を下回って推移する場合は、調整が長引くリスクにも注意が必要です。RSIの水準は確認できませんでした。

見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日64,800円〜66,000円米JOLTS求人件数・消費者信頼感指数の結果、米長期金利と原油の動向
1ヶ月後62,000円〜69,000円日銀短観・米雇用統計の内容、米利上げ観測、中東情勢
1年後55,000円〜75,000円日米の金融政策、企業業績の伸び、AI・半導体需要の持続性

今週は9月30日の米PCE物価指数とマイクロン決算、10月1日の日銀短観、10月2日の米雇用統計と重要イベントが続きます。米長期金利が5.2%台で高止まりするかどうか次第で、方向感が変わりうる局面です。権利落ちの仕組みについては権利付き最終日・権利落ち日とはもあわせてご覧ください。

今日の結論

「配当落ちで見かけは続落、中身は半導体高と資源・金融安の二極化」

日経平均は約400円安となりましたが、配当落ち分を除けば実質は小幅安にとどまりました。一時1,100円を超える下げから半導体株が買い戻された一方、TOPIXの下げは大きく、相場の中身は二極化しています。25日線を維持できるか、今週の重要指標とあわせて注目されます。

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【2026年9月29日】今日の日本株ノート|配当落ち約380円で日経平均は続落も実質横ばい、半導体が支えTOPIXは1.7%安と明暗
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