シルバーウイークの5連休明けとなった9月24日の東京市場で、日経平均株価は4日続伸し、連休前18日比495円04銭高の6万5513円99銭で取引を終えました。連休中に米国でAI・半導体株が上昇した流れを受け、アドバンテストやイビデンに買いが集中し、上げ幅は一時1,200円を超えました。

一方で、国内の長期金利が約30年ぶりの水準まで上昇したことが重荷となり、日経平均は高値から700円あまり上げ幅を縮めました。TOPIXは安値引けで下落し、値下がり銘柄が過半を占めるなど、指数と相場全体の温度差が目立つ一日でした。

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相場サマリー

指標終値前日比騰落率
日経平均65,513.99円+495.04円+0.76%
TOPIX4,075.30−15.84pt−0.39%
グロース250確認できず確認できず確認できず
プライム売買代金9兆2038億円(売買高24億9306万株)
プライム騰落銘柄数値上がり672/値下がり834/変わらず42

日経平均は始値6万5476円44銭、高値6万6249円11銭(9時32分)、安値6万5407円37銭。寄り付き直後に安値をつけた後、朝方に高値をつけ、その後は上げ幅を縮める展開でした。

日経平均を動かした主な要因

連休中の米AI・半導体株高を一気に織り込み

東京市場が休場だった19〜23日、米国ではAI関連への期待から主力ハイテク株が買われました。SOX指数は23日に下落したものの、18日の東京取引の前夜にあたる17日終値と比べると8%あまり高い水準にあります。連休明けの東京市場は、この上昇分をまとめて織り込む形で半導体株に買いが集まりました。

国内長期金利が約30年ぶりの水準に上昇

新発10年物国債利回りは3.075%と、前回値から0.090%上昇しました。欧米のPMI速報値が市場予想を上回り、欧米の追加利上げ観測が強まったことが国内債にも波及しました。債券先物12月物は一時124円36銭まで下落し、株式市場では金融株や内需株の重荷となりました。

リクルート1銘柄で135円の押し下げ

リクルートの下落が日経平均を135円76銭押し下げました。単純計算では、同社の影響がなければ上げ幅は630円程度に達していたことになります。指数の上げ幅以上に、銘柄ごとの明暗が大きかった一日です。

寄与度分析

区分銘柄名寄与度株価騰落率
押し上げ1位アドバンテスト+243.77円+3.15%
押し上げ2位イビデン+191.08円+14.57%
押し上げ3位東京エレクトロン+81.46円確認できず
押し下げ1位リクルートHD−135.76円−7.78%
押し下げ2位太陽誘電−14.75円確認できず
押し下げ3位伊藤忠商事−14.41円確認できず

アドバンテストとイビデンの2銘柄だけで約434円を押し上げ、日経平均の上げ幅495円の9割近くを占めました。4位以下はTDK(+55.06円)、ソフトバンクグループ(+29.77円)と続き、上昇は半導体・電子部品の値がさ株に集中しています。

東証プライム騰落状況

東証プライムの値上がりは672銘柄、値下がりは834銘柄で、値下がり銘柄が全体の半数を超えました。東証33業種では上昇が12業種にとどまり、下落は21業種と過半を占めています。

日経平均が上昇する一方で、TOPIXは15.84ポイント安と安値引けでした。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は約16.08倍に上昇しており、指数寄与度の大きい一部銘柄が日経平均を押し上げた構図がはっきり表れています。売買代金は9兆円を超え、連休明けで商いは膨らみましたが、買いの広がりは限定的でした。

業種別・テーマ別の動き

上昇セクター:半導体・電子部品に資金が集中

業種別の上昇率上位は、ゴム製品、精密機器、電気機器、ガラス・土石でした。半導体関連ではアドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテック(+1.77%)、ディスコ(+1.72%)、SUMCO(+2.87%)が上昇し、電子部品ではTDKやファナック、日東電工も買われました。

ただし、キオクシアHDは一時4.80%高まで買われた後に失速し、終値は0.02%高にとどまりました。フジクラ(−0.83%)やJX金属(−0.11%)は下落しており、AI関連でも銘柄選別の色合いが出ています。

下落セクター:サービス・電力ガス・保険・商社

下落率上位はサービス業、電気・ガス業、保険業でした。サービス業はリクルートの急落が響いたとみられます。保険や銀行などの金融関連は、米追加利上げ観測を背景に売りが出ました。伊藤忠商事や三菱商事、トヨタ自動車などのバリュー株も下落が目立ちました。

為替・米国株・金利の影響

指標水準備考
ドル円158.22円15時時点。当日レンジ157.80〜158.37円
NYダウ(23日)51,511.59ドル−352.10ドル(−0.67%)
ナスダック(23日)26,936.04−308.24pt(−1.13%)
S&P500(23日)確認できず下落
米10年債利回り5.11%前後一時2007年以来の高水準
日本10年債利回り3.075%前回値比+0.090%

23日の米国市場は、9月の米製造業PMI速報値が57.0と市場予想の53.5を大きく上回り、FRBの10月追加利上げ観測が強まったことで長期金利が急上昇しました。米イランの停戦協議への期待が後退して原油先物が上昇したことも重なり、主要3指数はそろって下落しています。

ドル円は日米の金利差を背景にドル買いが続き、東京時間15時は158円台前半で推移しました。先週末に日銀によるレートチェックがあったとされ、158円台では介入への警戒感も意識されています。円安は輸出株の支えになり得ますが、この日は金利上昇の影響が勝り、自動車株は伸び悩みました。

個別決算・材料株

銘柄名材料内容株価反応
イビデンエヌビディアCEOと同社社長の会談報道(増産への期待)、9月30日効力発生の1対2株式分割+14.57%
アドバンテスト連休中の米半導体株高を反映+3.15%(33,060円)
キオクシアHD朝方に買われた後、失速+0.02%(一時+4.80%)
リクルートHD材料は確認できず−7.78%

イビデンは直近の四半期決算で営業利益が前年同期比52.4%増と、生成AI向けICパッケージ基板の需要拡大が業績を押し上げています。好業績に報道と株式分割が重なり、この日の上昇率はプライム市場で上位となりました。

テクニカル面

25日移動平均線、75日移動平均線との乖離率は確認できず、RSIも確認できていません。

日足は始値と終値がほぼ同水準の小陽線で、長い上ヒゲを伴いました。心理的節目の6万6000円を取引時間中に上回りながら維持できなかったことは、同水準での戻り売りの強さを示しています。当面の上値メドはこの日の高値6万6249円、下値メドはこの日の安値6万5407円前後、その下は6万5000円の節目が意識されやすいと考えられます。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日64,800円〜66,300円米中首脳会談の結果、米長期金利5%台の推移、ドル円158円台での介入警戒
1ヶ月後61,000円〜69,000円10月FOMCの利上げ判断、国内長期金利3%台の定着度合い、AI・半導体株の物色継続
1年後55,000円〜78,000円日米の金融政策と金利水準、AI投資サイクルの持続性、中東情勢と原油価格

AI・半導体株への資金流入が続けば上値を試す余地がありますが、日米の長期金利がさらに上昇する場合は、株式の割高感が意識されて下振れするリスクもあります。金利と半導体株のどちらが優勢になるか次第で、方向感が変わりやすい局面です。

今日の結論

「指数は続伸、中身は選別」――AI半導体の熱と、30年ぶりの金利が綱引きした連休明け。

日経平均の上昇はアドバンテストとイビデンの2銘柄でほぼ説明でき、値下がり銘柄数やTOPIXの動きは相場全体の弱さを示していました。日米の長期金利上昇が続くなかで、半導体株への集中買いがどこまで続くかが、今後の焦点になりそうです。

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【2026年9月24日】今日の日本株ノート|連休明けAI半導体買いで4日続伸、TOPIXは安値引け 長期金利30年ぶり水準が重荷
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