13日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落した。前週末比1315円00銭(1.92%)安の6万7242円73銭で取引を終え、下げ幅は取引時間中に1900円を超える場面もあった。韓国株の急落を受けてAI・半導体関連株に売りが波及したほか、中東情勢の再緊迫も投資家心理を冷やした。通常版の記事はこちらからご覧いただけます。
相場サマリー
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 67,242.73円 | ▲1,315.00円 | ▲1.92% |
| TOPIX | 4,007.49 | ▲28.59 | ▲0.71% |
| グロース250 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
東証プライムの売買代金は概算10兆127億円、売買高は19億7558万株だった。値上がり銘柄数は571、値下がり銘柄数は941、変わらずは46だった。
日経平均を動かした主な要因
韓国株急落によるAI・半導体売りの連鎖
13日午後の韓国市場で半導体株の比重が大きい総合株価指数(KOSPI)が急落し、一時サーキットブレーカーが発動された。SKハイニックスの米預託証券(ADR)が10日にナスダック市場へ上場したことを受けた利益確定売りが背景とみられ、この流れが東京市場にも波及。キオクシアHDや東京エレクトロン、アドバンテストなどAI・半導体関連株に一段安の売りが広がった。
中東情勢の再緊迫
イランメディアは12日、革命防衛隊がホルムズ海峡を再封鎖し、いかなる船舶の通航も認めないと宣言したと伝えた。米中央軍は日本時間13日早朝にイランへの追加攻撃を実施したとされ、原油価格の上昇を通じた景気・企業業績への悪影響が懸念され、株式の売り材料となった。
金利先高観のなかでのメガバンクへの資金シフト
今週に控えるAI・半導体関連企業の決算発表を前に、投資家は買い安心感のある銀行株に資金を振り向けたとの見方がある。三菱UFJは上場来高値を更新し、時価総額でトヨタやキオクシアを上回り首位となった。
寄与度分析
寄与度は前引け〜後場にかけての観測値に基づく。大引け時点の確定値とは若干の差異が生じている可能性がある点にご留意いただきたい。
| 押し上げ銘柄 | 寄与度(円) | 株価騰落率 |
|---|---|---|
| 良品計画 | +40.63 | +606円 |
| レーザーテック | +31.11 | +2,320円 |
| 信越化学工業 | +19.44 | +116円 |
| 押し下げ銘柄 | 寄与度(円) | 株価騰落率 |
|---|---|---|
| キオクシアHD | ▲161.21 | ▲6,870円 |
| アドバンテスト | ▲111.03 | ▲460円 |
| イビデン | ▲89.84 | ▲1,340円 |
東証プライム騰落状況
値上がり571銘柄に対し値下がりは941銘柄と、下落が優勢だった。前引け時点では値上がり752・値下がり755とほぼ拮抗していたが、後場にかけて韓国株安を受けたAI・半導体株への売りが強まり、値下がり優勢の展開に転じた。一部の値がさ半導体株が指数を大きく押し下げた一方、値上がり銘柄も571と一定数残り、資金が非半導体セクターへ避難する動きがうかがえる。
業種別・テーマ別動き
下落した業種
非鉄金属、電気機器、ガラス土石製品、電気・ガス業、機械などが値下がり率上位となった。AI・半導体関連の需要敏感セクターが軒並み売られた。
上昇した業種
小売業、銀行業、陸運業、その他製品、倉庫運輸関連などが値上がり率上位。金利上昇局面での資金逃避先として銀行株に買いが入ったほか、内需関連にも物色が向かった。
為替・米国株・金利の影響
ドル円は東京時間15時台に162円台前半で推移した。14時台には162円ちょうど近辺で底堅く推移し、15時08分には日中高値となる162.33円をつける場面もあった。中東情勢の緊迫を受けた「有事のドル買い」が円売りを誘発したとみられる。
前営業日(7月10日、米国時間)のNYダウは前日比149.60ドル高の52,637.01ドル、ナスダック総合は74.72ポイント高の26,281.61で取引を終えており、米国株は堅調に終えていた。日本の新発10年国債利回りは13日15時時点で2.790%まで上昇した。
個別決算・材料株
| 銘柄 | 材料内容 | 株価反応 |
|---|---|---|
| 三菱UFJ | 金利先高観を背景に資金流入 | 上場来高値更新、時価総額首位に |
| 良品計画 | 内需関連への資金シフト | +606円と大幅上昇 |
| キオクシアHD | 韓国株急落を受けた連想売り | ▲6,870円と大幅下落 |
テクニカル面
テクニカルアナリストの分析では、前週末につけた高値6万9374円が強い上値抵抗として意識されており、下降トレンドが継続する場合は7月8日の安値6万6819円を割り込む可能性が指摘されている。一方、6万8000円前後で下値を固められれば、6万6819円が支持線として機能し、堅調に推移する可能性もあるとされる。
見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 66,800円〜68,500円 | 米CPI発表(7/14)を控えた様子見、中東情勢の展開次第 |
| 1ヶ月後 | 65,000円〜71,000円 | TSMC決算(7/16)を含むAI・半導体関連決算の内容、日銀の追加利上げ観測 |
| 1年後 | 60,000円〜78,000円 | 日米金利差の動向、AI投資サイクルの持続性、為替水準 |
今日の結論
「韓国株急落でAI・半導体に集中売り、中東再緊迫も重荷に日経平均反落」。AI・半導体関連への物色一巡と地政学リスクが重なり、指数は大きく調整した一日だった。翌14日には米CPI発表を控えており、金利観測を通じたドル円・株価への影響が注目される。通常版の記事はこちらからご覧いただけます。
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