日経平均は2日続落、終値は69,174円

6月24日(水)の東京株式市場で日経平均株価は前日比約613円安の69,174円で引け、2日続落となった。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が8%近い急落を記録したことが東京市場の半導体株に重くのしかかり、後場には一時1,300円安まで売られる局面があった。ただしその後は韓国総合株価指数(KOSPI)が前日の急落から持ち直したことや、同日夜発表予定の米マイクロン・テクノロジー決算への期待感から下げ幅が縮小し、終値では613円安に収まった。日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は一時40を超え、高ボラティリティーの相場環境が3日連続で続いている。

相場を動かした主な材料

最大の下落要因は6月23日(月)の米国市場でのSOX指数▲8%近くという急落だ。ナスダック総合指数も2%超の大幅下落となり、この余波が東京市場で東京エレクトロン・ディスコ・TDK・信越化学などAI・半導体関連の売りを促した。NYダウは45.87ドル安と小幅にとどまったが、ハイテク株偏重の日本株にはナスダックとSOXの下落が直接影響した。

また6月末の四半期末を控えた国内機関投資家によるリバランス(資産配分調整)目的の売りも需給面での重荷となっているとの指摘があった。さらに前場中ごろには日経平均VI指数が一時40を超え、リスクの高まりを嫌う投資家による持ち高の削減が相場を一段押し下げた。後場に入ると韓国KOSPIが反発に転じ、日本の半導体株への売りが和らいだ。同日夜のマイクロン決算を先取りする形でキオクシアHDに見直し買いが入ったことも相場の下支えとなった。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

指数の重荷となった中心は東京エレクトロン・ディスコ・TDK・信越化学・ソフトバンクG(朝高後に失速)など前週まで相場を牽引してきたAI・半導体関連だ。三菱重工は11ヵ月ぶり安値となった。また前日(6/23)に+5.29%の逆行高を演じたフジクラもこの日は利確売りに押され、下落に転じた。

一方で押し上げ要因となったのはファーストリテイリング・リクルートHD・パナソニックHDといった内需系銘柄で、半導体株から逃避した資金の受け皿となった。キオクシアHDはマイクロン決算への連想買いで上昇し、村田製作所・イビデンも前日急落からの反発で買われた。相場全体が下落する中でも、セクターによって明暗がはっきりと分かれた一日だった。

市場全体の温度感

前引け時点の値上がり865対値下がり635という状況は、日経平均の下落幅(前引け▲264円)に比して市場全体への売りの広がりが限定的だったことを示している。前日(6/23)の値下がり1,154銘柄(全体の約7割)という全面安とは異なり、この日は銘柄選別が進んでいた。

ただし後場に1,300円安まで急落した場面は、VI指数40超が示す相場の緊張度の高さを物語っている。10日移動平均線(約69,248円)とTOPIXの25日移動平均線付近でのサポートが機能したとみられ、株探マーケット日報は「反転の態勢を整えつつある」と指摘している。6月15日の急騰起点(69,317円)をも下回る水準まで押し戻されており、急騰分の「全戻し」に近い状態だ。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日(6/25)68,000円〜71,000円米マイクロン決算(6/24夜)の内容、米5月PCEデフレーター(6/25発表)の結果、植田日銀総裁発言への市場反応
1ヶ月後(7月下旬)65,000円〜74,000円マイクロン決算後のAI・半導体相場の方向性、次回日銀利上げ時期、米イラン最終合意の進捗
1年後(2027年6月)62,000円〜88,000円米金融政策の転換有無、日銀利上げサイクル、AI需要と企業業績の持続性

翌6月25日(木)の最大の焦点は6月24日夜(日本時間早朝)に発表される米マイクロン・テクノロジーの決算だ。HBM(高帯域幅メモリー)の主要供給者であるマイクロンの決算は、AI向け半導体需要の実態を映す鏡として市場が注目している。予想を上回る好決算であれば東京市場のAI・半導体株に反発の好機が生まれうる。同日発表の米5月PCEデフレーターも、FOMCが示したタカ派的なインフレ見通しを検証する重要指標だ。また植田日銀総裁が大引け後(15:40)に発言しており、次回利上げへの言及があれば翌日の円相場・長期金利を通じて株式市場に影響する可能性がある。2つの米国経済指標と日銀総裁発言という三重のイベントを通過することで、相場の方向感がある程度定まりやすい局面だ。

今日のまとめ

6月24日は米SOX▲8%という強い逆風の中でも、後場に韓国KOSPI反発とマイクロン決算期待が支えとなり、一時1,300円安から613円安へと下げ幅を縮小して引けた。「急落後の下げ渋り」という展開は、市場に底値を探る動きが出始めたことを示唆している。ただしVI指数40超の高ボラティリティーが続く中、翌日のマイクロン決算とPCEという重要イベントの結果次第で相場が大きく動く可能性がある。より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。


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【2026年6月24日】今日の日本株 深掘りノート|SOX▲8%の波が直撃も後場は韓国株反発で下げ渋り、VI指数40超の高ボラ相場が続く
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