日経平均は9営業日ぶり反落、終値は69,788円

6月23日(火)の東京株式市場で日経平均株価は前日比2,565円58銭(▲3.55%)安の69,788円38銭で引けた。9営業日ぶりの大幅反落で、下落幅は歴代5位の大きさだ。前日までの8日続伸で日経平均は約8,000円超の急ピッチな上昇が続いていたが、この日は一転して安値引けとなった。終値で7万円を割り込んだのは6月17日以来で、水準としては6月16日以来1週間ぶりの安さだ。TOPIXも104.67ポイント安の3,990.38と4,000の大台を割り込んだ。

相場を動かした主な材料

最大の要因は8連騰・約8,000円の急ピッチな上昇への反動売りだ。海外短期筋を中心とした利益確定と持ち高整理が朝から始まり、AI・半導体関連株のモメンタム(勢い)に一巡感が広がった。前日の米国市場ではNYダウが続伸する一方ナスダックは下落するという「セクター分裂」の展開となっており、ハイテク株への逆風が重なった。

さらに後場に入り、韓国総合株価指数(KOSPI)が約9.9%急落して一時サーキットブレーカーが発動、サムスン電子も12%安の大幅下落となったことが投資家心理を一気に悪化させた。日本と韓国のAI・半導体株は連動性が高く、この報道を受けた大引けにかけての先物への手じまい売り加速が安値引けにつながった。また、ドル円が162円手前まで上昇する場面で日米財務相のオンライン会談が行われたとの報道が伝わり、為替介入への警戒感も輸出株の重荷となった。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

日経記事によれば、ソフトバンクG・東京エレクトロン・キオクシアHDの3銘柄だけで日経平均を約1,400円押し下げた。これにアドバンテスト、TDK、村田製作所、イビデン、太陽誘電、フジクラ(下落転換)などAI・半導体・電子部品株が加わり、指数を大きく押し下げた。特に半導体特化型の売りが大きかった結果、日経平均の下落率(▲3.55%)はTOPIXの下落率(▲2.56%)を大幅に上回った。

一方、全面安の中でも明暗は分かれた。フジクラは6月18日発表の業績予想上方修正(AI・データセンター向け電線需要)を背景に+5.29%と逆行高となり、値上がり率プライム5位に入った。ファーストリテイリングやKDDIなど内需系・ディフェンシブ銘柄にも逃避資金が流入し、指数のプラス寄与となった。

市場全体の温度感

東証プライムの値下がり銘柄数は1,154と全体の約7割に達し、広範な全面安の様相だった。前日(6/22)が値上がり792対値下がり727と拮抗していたのとは対照的な急変だ。売買代金は概算13兆7,350億円と前日(9兆8,247億円)から約40%増加しており、大量の売りが出たことを裏付けている。

ただしTOPIXの下落率(▲2.56%)が日経平均(▲3.55%)より小さかった点に注目したい。これは今日の売りがAI・半導体などの値がさ株に集中していたことを意味し、内需・ディフェンシブ銘柄を広く含むTOPIXはある程度耐性を示した。韓国・台湾との連動が強い半導体セクターが主戦場だったという今日の相場の性格を、この数字は如実に示している。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日(6/24)68,500円〜71,500円植田日銀総裁発言の利上げスタンス、韓国KOSPIの落ち着き具合、米PMI(6/23夜)結果
1ヶ月後(7月下旬)66,000円〜74,000円米5月PCE(6/25)・雇用統計の推移、日銀利上げペース、米イラン最終合意の有無
1年後(2027年6月)62,000円〜88,000円米金融政策の転換有無、日銀利上げサイクル、AI需要と企業業績の持続性

翌6月24日(水)の最大の注目点は植田日銀総裁の発言だ。追加利上げへの姿勢をより明確に示した場合、円高・株安の調整圧力が増すリスクがある。逆に慎重な姿勢を維持すれば相場の下支え材料になりうる。また夜間には米6月PMI速報値の発表があり、景気の強弱を確認する材料となる。6月25日(木)には米5月PCEデフレーターの発表が控えており、FOMCが示したタカ派的なインフレ見通しの妥当性が問われる。今日の急落で短期的な過熱感は解消に向かったが、こうした重要イベントを通過するまでは神経質な地合いが続きやすい。

今日のまとめ

6月23日は8連騰の反動と韓国KOSPI急落(サーキットブレーカー発動)という二重の要因が重なり、歴代5位の下落幅2,565円安という記録的な大幅反落となった。AI・半導体株に集中した売りで日経平均は7万円台を割り込んだが、TOPIXの下落率がより小さかった点やフジクラの逆行高など、相場の内部を見ると一様ではない側面もある。今後は植田日銀総裁発言・米PCEという重要イベントが控えており、下値の堅さを確認できるかどうかが焦点だ。より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。

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【2026年6月23日】今日の日本株 深掘りノート|歴代5位の下落幅2565円安、韓国株急落が引き金となった8連騰後の全面安
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