10月21日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比545.82円高の64,621.24円と3日ぶりに反発しました。米AIサーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターの好決算や、米国とイランの戦闘終結協議への期待による原油安を受け、前日まで売られた半導体・電線・銀行株に買い戻しが入りました。
朝方には一時1,329円高の65,404円まで上昇しましたが、6万5,000円台では戻り待ちの売りに押され、上げ幅は半分以下に縮小しました。TOPIXも0.86%高と反発し、前日の全面安から一転して幅広い銘柄が買われた一日です。
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相場サマリー
| 指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 64,621.24円 | +545.82円 | +0.85% |
| TOPIX | 4,043.73 | +34.52 | +0.86% |
| 東証グロース250 | 確認できず | 確認できず | 確認できず |
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 東証プライム売買代金 | 6兆9,265億円 |
| 東証プライム売買高 | 21億7,903万株 |
| 値上がり/値下がり/変わらず | 982/521/50銘柄 |
| 日経平均 始値/高値 | 64,885.95円/65,404.63円(9:29) |
日経平均を動かした主な要因
米AI関連の好決算
米AIサーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターが好決算を発表し、同社株が米時間外取引で急騰しました。スペースXも7〜9月期の1株利益が市場予想を上回りました。前日まで重荷だった「AI投資への不安」がいったん和らぎ、アドバンテストやイビデンなど半導体関連株に買いが先行しました。
米イラン協議期待と原油安、米利上げ観測の後退
米国とイランの合意が近いとの報道で原油相場が下落し、20日のNYダウは529ドル高と大幅に反発しました。米住宅指標の弱さから10月FOMCでの追加利上げ観測が後退したことも、株式市場の支えとなりました。
6万5,000円台での戻り売り
一方、ナスダックは小幅安、SOX指数も小幅安で、米ハイテク株に勢いはありませんでした。後場は半導体株の一角が伸び悩み、米株価指数先物の上昇も一服しました。手がかり材料に乏しいなか、6万5,000円台では戻り待ちの売りが上値を抑えました。
寄与度分析
| 区分 | 銘柄 | 寄与度 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 押し上げ1位 | アドバンテスト | +122.98円 | +1.68% |
| 押し上げ2位 | ソフトバンクグループ | +55.02円 | +1.49% |
| 押し上げ3位 | イビデン | +44.90円 | +3.63% |
| 押し下げ1位 | KDDI | ▲12.74円 | ▲1.07% |
| 押し下げ2位 | ファーストリテイリング | ▲12.14円 | ▲0.20% |
| 押し下げ3位 | ニトリHD | ▲4.97円 | ▲1.76% |
押し上げ上位3銘柄で約223円と、上げ幅の約4割を占めました。東京エレクトロン(+37.92円)、TDK(+34.64円)、フジクラ(+31.35円)、キオクシアHD(+26.19円)も続き、上昇は半導体・電子部品に集中しています。
押し下げ側は最大でも13円程度と小さく、値上がり寄与の合計+635円に対し、値下がり寄与の合計は▲90円にとどまりました。前日に約122円を押し上げたファーストリテイリングは小幅安となり、役割が入れ替わっています。
東証プライム騰落状況
値上がり銘柄は982(全体の63.2%)、値下がり銘柄は521(33.5%)、変わらずは50でした。東証33業種でも上昇24・下落9と、前日の上昇9・下落24からほぼ逆転しています。
ただ、買われたのは前日に急落した半導体・電線・金融株が中心で、前日に資金の逃避先となった小売やディフェンシブ株は売られました。資金が「逃避先から売られすぎた銘柄へ」と戻った形で、相場全体の強さを示すというよりはリバウンドの色合いが濃い内容です。売買代金も6兆9,265億円と3日連続で7兆円を下回り、積極的な買いは限られました。
業種別・テーマ別動き
上昇した業種
非鉄金属、銀行業、保険業が上昇率上位となりました。前日に▲5.65%と急落した非鉄金属では、三井金属(+3.77%)やフジクラ(+3.70%)が反発しました。銀行は三菱UFJ(+2.39%)、みずほFG(+2.24%)、保険はMS&AD(+2.20%)や東京海上HDが買われています。
証券・商品先物、その他金融、不動産、海運も上昇しました。電気機器ではキオクシアHD(+2.82%)やアドバンテストが買い戻され、宇宙関連株にもスペースXの決算を好感した買いが入りました。
下落した業種
小売業、パルプ・紙、鉱業、繊維製品、ゴム製品が下落しました。セブン&アイHD、イオン、ニトリHDなど小売株のほか、花王、資生堂、オリンパスなど前日まで底堅かったディフェンシブ株が売られています。鉱業は原油安が重荷となりました。
為替・米国株・金利の影響
| 指標 | 水準 | 備考 |
|---|---|---|
| ドル円(15時) | 158.17円 | 東京レンジ158.04〜158.39円 |
| NYダウ(10/20) | 52,495.88ドル | +529.85ドル(+1.02%) |
| ナスダック(10/20) | 26,424.82 | ▲6.07(▲0.02%) |
| SOX指数(10/20) | 11,283.81 | ▲32.53(▲0.29%) |
| 米10年債利回り | 確認できず | 20日は低下。東京時間の時間外で一時5.11%台 |
| WTI原油(12月限、10/20) | 98.23ドル | ▲0.31ドル。時間外は95.28〜101.35ドルと乱高下 |
ドル円は158円前後でほぼ横ばいで、株式市場への影響は限定的でした。米国ではダウが大幅高となった一方、ナスダックとSOX指数は小幅安で、AI関連への警戒は解消していません。東京の半導体株の反発は、米国株よりも個別の好決算と前日までの売られすぎに支えられた面が大きいとみられます。
個別決算・材料株
| 銘柄 | 材料内容 | 株価反応 |
|---|---|---|
| スーパー・マイクロ(米) | 好決算 | 米時間外で急騰、東京の半導体株に波及 |
| スペースX(米) | 7〜9月期の1株利益が予想を上回る | 上昇、国内宇宙関連株にも買い |
| 3M・エクイファクス・ハズブロ(米) | 予想上回る決算、通期見通し引き上げ | 上昇 |
| GM(米) | 予想上回るも利益見通しのレンジを縮小 | 下落 |
| アドバンテスト | 米AI関連の好決算を受けた買い戻し | +1.68%、寄与度1位 |
| フジクラ | 前日急落の反動 | +3.70% |
テクニカル面
日経平均は朝方に65,404円まで上昇したものの、終値では6万5,000円を回復できませんでした。19日にも引け際に6万5,000円台を付けて押し戻されており、この水準が当面の上値の壁として意識されます。
下値は19日・20日に2日続けて下げ渋った63,800円台が支持帯です。25日移動平均線は66,400円前後と推定され、株価はなお25日線を下回る弱いトレンドの中にあります。75日線との位置関係、RSIは確認できませんでした。63,800〜65,000円のレンジをどちらに抜けるかが、短期の方向感を決めそうです。
見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 64,000円〜65,300円 | 21日米国引け後のテスラ・メタ決算と米ハイテク株の反応 |
| 1ヶ月後 | 60,500円〜67,500円 | 10月28日のFOMC、30日の日銀会合、国内中間決算、米イラン協議の行方 |
| 1年後 | 55,000円〜75,000円 | AI投資の収益化、米金利5%台の定着有無、原油価格の動向 |
今夜のテスラ・メタ決算が米AI関連株の方向感を左右しそうです。好決算でAI投資への不安が一段と和らげば6万5,000円台の回復を試す余地がある一方、失望につながれば63,800円台の下値支持を再び試すリスクもあります。
今日の結論
「売られすぎの買い戻しで反発、ただし6万5,000円の壁は越えられず」
米AI関連の好決算と原油安をきっかけに、前日急落した半導体・電線・金融株が買い戻されました。ただ、上げ幅は朝方の半分以下に縮み、売買代金も低調で、本格的な反転と判断するにはまだ材料が足りない状況です。
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