10月7日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比648.27円安の70,035.71円と3日ぶりに反落しました。2日間で約2,400円上昇した反動から、寄り付きから利益確定売りが先行しました。

売りの中心は東京エレクトロンやアドバンテストなどの値がさ半導体株で、押し下げ上位5銘柄で下げ幅の約7割を占めました。一方、TOPIXは取引時間中に最高値を上回る場面があり、電気・ガスや食料品などディフェンシブ株には買いが入りました。終値では心理的節目の7万円を守っています。

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相場サマリー

指数・項目終値・数値前日比騰落率
日経平均70,035.71円▲648.27円▲0.92%
TOPIX4,154.11▲29.45▲0.70%
東証グロース250813.34▲10.37▲1.26%
売買代金(東証プライム)7兆6,713億円売買高 23億3,090万株
騰落状況(東証プライム)値上がり33.8%/値下がり62.6%(銘柄数は確認できず)

日経平均の始値は70,582.11円、高値は70,793.29円で、一時は前日比プラスに転じる場面もありました。その後は下げ幅を広げ、安値は70,017.19円と、7万円目前まで売られました。

日経平均を動かした主な要因

短期的な過熱感からの利益確定売り

日経平均は5日と6日の2日間で約2,400円上昇し、7万円台を回復していました。25日移動平均線からの上方乖離も大きく、高値警戒感から寄り付き後に利益確定売りが膨らみました。

値がさ半導体株に売りが集中

前日の米国市場ではS&P500が約2カ月ぶりに最高値を更新しましたが、東京市場では半導体関連株が売られました。市場では「半導体やAI関連株への物色も選別色を強めてくる」との見方が出ており、指数寄与度の大きい銘柄ほど下げが目立ちました。

内外の長期金利と中東情勢

米10年債利回りは東京時間に5.31%台で推移し、国内でも長期金利は高い水準にあります。中東ではホルムズ海峡周辺での船舶攻撃が伝えられ、ブレント原油は1バレル101ドル台にあります。これらも積極的な買いを控えさせる要因となりました。

寄与度分析

区分銘柄名寄与度株価騰落率
押し上げ1位ソフトバンクグループ+12.14円+0.24%
押し上げ2位太陽誘電+10.96円+2.92%
押し上げ3位スズキ+7.82円+2.93%
押し下げ1位東京エレクトロン▲154.23円▲2.38%
押し下げ2位アドバンテスト▲120.82円▲1.34%
押し下げ3位ファーストリテイリング▲65.53円▲1.07%

押し下げ側では4位にキオクシアHD(▲59.11円、▲4.46%)、5位にTDK(▲49.55円)が続き、上位5銘柄で約449円と下げ幅の約69%を占めました。ファーストリテイリングは8日の決算発表を前に売られました。

押し上げ側は最大でも10円台にとどまりました。前日まで指数を引っ張った銘柄が、この日はそのまま下げの主因になった形です。

東証プライム騰落状況

東証プライムの値上がり比率は33.8%、値下がり比率は62.6%で、値下がりは950銘柄を超えました。日経平均の構成銘柄では、値上がり90、値下がり134、変わらず1でした。

東証33業種では8業種が上昇し、25業種が下落しました。日経平均の下落率はTOPIXを上回り、NT倍率は16.86倍と前日の16.90倍から低下しています。値がさ株の売りが日経平均を押し下げる「上昇時の逆」の構図となりました。

業種別・テーマ別動き

下落セクター:前日に上げた業種に売り

下落率の上位は銀行、非鉄金属、証券、鉄鋼などでした。いずれも前日に大きく上昇した業種で、銀行(前日+1.96%)、非鉄金属(同+3.34%)、鉄鋼(同+1.74%)には反動の売りが出ました。

半導体関連では東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシアHD、TDK、ディスコ、信越化学、村田製作所が下落しました。サッポロ、アサヒ、キリンHDなどビール株の下げも目立ちましたが、理由は確認できず。

上昇セクター:ディフェンシブ株に資金

上昇したのは電気・ガス、ゴム製品、情報・通信、食料品、不動産など8業種でした。キッコーマンやダイキン工業、富士通、NECなどが買われ、相場の過熱を警戒した資金がディフェンシブ株や内需株に向かったとみられます。

個別ではスズキやヤマハ発動機が上昇しており、158円台の円安が輸出株の一部を支えました。

為替・米国株・金利の影響

指標水準前日比など
ドル円(15時時点)158.35円東京時間レンジ158.10〜158.51円
NYダウ(10月6日)51,521.28ドル+253.38ドル(+0.49%)
NASDAQ(10月6日)27,599.79+122.48(+0.45%)
S&P500(10月6日)7,818.93+44.98(+0.58%)
米10年債利回り(10月6日)5.269%低下

ドル円は米長期金利の高止まりと、日銀が引き締めに慎重だとの見方から158円台半ばまで円安が進みました。夕方にかけては円買いが優勢となり、157円台後半まで戻しています。

前日の米国株は長期金利の低下を好感して上昇し、S&P500とナスダックが最高値を更新しました。ただし東京時間には米10年債利回りが5.31%台に戻っており、米国株高の追い風は限定的でした。

個別決算・材料株

銘柄名材料内容株価反応
東京エレクトロン短期的な過熱感から利益確定売り。指数の押し下げ最大▲2.38%
キオクシアHD半導体株安の中で3日続落。理由は確認できず▲4.46%
太陽誘電電子部品株が軟調な中で逆行高。理由は確認できず+2.92%
バーチャレクス(グロース)業績見込みを上方修正+15.46%
note(グロース)材料出尽くし感が先行▲18.18%

7日の取引時間中に、TOPIXへの新規採用35銘柄が発表されました。日本マクドナルドHDやセリア、フリーなどが含まれ、組み入れは10月30日の予定です。採用銘柄の株価反応は8日以降に注目されます。

テクニカル面

日経平均は3日ぶりに陰線となりましたが、5日移動平均線(69,586.55円)は上回って取引を終えました。過熱感の調整としては浅い下げにとどまり、上昇基調そのものは崩れていません。25日移動平均線との乖離率、75日移動平均線、RSIの数値は確認できず。

上値のメドは、この日の高値70,793円と、6月25日につけた終値ベースの過去最高値72,366円です。下値のメドは、心理的節目の7万円と5日線です。5日線を割り込む場合は、6日の安値付近まで調整が広がる可能性があります。

今後の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日69,300円〜70,900円FOMC議事要旨と米10年債入札の結果、30年国債入札。7万円と5日線を保てるか
1ヶ月後66,500円〜73,500円ファーストリテイリング・安川電機の決算、10月末の日米金融政策会合、中東情勢と原油価格
1年後60,000円〜80,000円AI・半導体需要の持続、長期金利の落ち着き、国内企業の業績拡大と株主還元の継続

8日は30年国債入札と、大引け後のファーストリテイリング決算が控えています。9日には10月限オプションのSQもあり、週後半は値動きが大きくなりやすい局面です。決算が市場の期待を上回れば過去最高値をうかがう展開も考えられ、下回れば7万円割れの調整が意識されます。

今日の結論

「過熱を冷ます半導体株の利益確定、7万円は維持し資金は内需株へ」

前日まで指数を押し上げた値がさ半導体株が、この日はそのまま下げの主因になりました。ただ下げは5日線の上にとどまり、ディフェンシブ株への資金の移動も見られることから、相場の基調はまだ崩れていません。週後半は国債入札とファーストリテイリング決算が方向感を左右しそうです。

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【2026年10月7日】今日の日本株ノート|過熱感から値がさ半導体株に利益確定売り、日経平均は3日ぶり反落も終値で7万円を維持
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