10月2日の東京市場で、日経平均株価は前日比647.26円安の68,309.46円と3日ぶりに反落しました。前日までの3日間で約3,440円上昇していたことから、利益確定の売りが幅広い銘柄に広がり、東証プライムでは84%の銘柄が値下がりしました。
一方で、中東情勢を背景とした原油高で資源株が、米コーニング高を受けて電線株が買われ、アドバンテストも続伸しました。下げ幅は3日間の上昇分の2割弱にとどまり、68,000円台を維持しています。
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相場サマリー
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 68,309.46円 | ▲647.26円 | ▲0.94% |
| TOPIX | 4,091.00 | ▲40.98 | ▲0.99% |
| グロース250 | 798.23 | ▲4.11 | ▲0.51% |
| 項目(東証プライム) | 数値 |
|---|---|
| 売買代金 | 8兆2,900億円 |
| 売買高 | 25億1,000万株 |
| 値上がり/値下がり/変わらず | 13.8%/84.1%/確認できず |
日経平均の始値は68,313.46円(643.26円安)で、前場の途中には68,100円を割り込む場面もありました。前引けは68,326.72円で、後場は14時50分時点で759円安まで下げた後、やや下げ幅を縮めて取引を終えています。高値・安値の正確な値は確認できませんでした。
日経平均を動かした主な要因
3日間で約3,440円高の反動
日経平均は9月30日に1,272円高、10月1日に2,203円高と急伸しており、短期的な過熱感から利益確定の売りが出やすい状況でした。特に前日に大きく上げたAI関連株が売られ、相場全体の重荷となっています。
中東情勢と原油高
米国防総省が中東での軍備増強を発表し、空母の追加派遣が伝わったことで、イランへの攻撃が強まる可能性が意識されました。WTI原油は1日に92.93ドルまで上昇しており、インフレ懸念から国内の長期金利も高水準で推移しています。
米雇用統計を前にした様子見
2日夜には米9月雇用統計の発表を控えており、積極的な買いは手控えられました。9月の東京都区部コアCPIが前年比2.7%と8月(1.8%)から大きく伸びたことも、国内金利の先行きへの警戒につながったとみられます。
寄与度分析
大引け時点の寄与度ランキングは確認できなかったため、前引け時点の数値と、14時50分時点の上位銘柄を示します。
| 区分 | 銘柄 | 寄与度(前引け時点) | 株価騰落率(終値) |
|---|---|---|---|
| 押し上げ1位 | アドバンテスト | 約+373円 | 確認できず |
| 押し上げ2位 | フジクラ | 確認できず | 確認できず |
| 押し上げ3位 | 住友電気工業(14時50分時点はベイカレント) | 確認できず | 確認できず |
| 押し下げ1位 | ソフトバンクグループ | 約▲299円 | ▲5.8% |
| 押し下げ2位 | 東京エレクトロン | 確認できず | 確認できず |
| 押し下げ3位 | ファーストリテイリング | 確認できず | 確認できず |
前引け時点では、ソフトバンクグループ1銘柄による押し下げの大半をアドバンテストの押し上げが打ち消す構図でした。半導体関連でも、検査装置のアドバンテストが続伸する一方、AI投資関連のソフトバンクグループや東京エレクトロンは下落し、前日の一斉高から明暗が分かれています。
東証プライム騰落状況
東証プライムでは値上がりが13.8%、値下がりが84.1%で、値下がり銘柄は1,300を超えました。33業種では上昇が4業種、下落が29業種です。
日経平均の下落率(0.94%)とTOPIX(0.99%)はほぼ同じで、NT倍率は16.69倍から16.70倍とほぼ横ばいでした。前日のように半導体株だけが指数を動かしたのではなく、幅広い銘柄に利益確定の売りが出た一日です。ただし、日経平均の下げ幅は3日間の上昇分の2割弱にとどまっており、下落は限定的だったといえます。
業種別・テーマ別動き
上昇セクター:非鉄金属・鉱業・石油
上昇したのは非鉄金属(+2.99%)、鉱業(+2.03%)、石油・石炭(+1.28%)、海運の4業種のみでした。原油高を受けてINPEXが2.4%高の3,696円となり、1株を10株に分ける株式分割後の三井金属も3.6%高となりました。
電線株:米コーニング高が追い風
光ファイバー大手の米コーニングの上昇を受けて、フジクラ、古河電気工業、住友電気工業など電線株が買われました。AI向けデータセンター関連として、半導体以外にも資金が向かっています。
下落セクター:証券・不動産・その他金融
下落率トップは証券・商品先物(▲2.71%)で、不動産(▲2.52%)、その他金融(▲2.21%)が続きました。輸送用機器、情報・通信、精密機器も下落しています。国内金利の高止まりが、不動産株の重荷となったとみられます。
為替・米国株・金利の影響
| 指標 | 水準 | 前日比 |
|---|---|---|
| ドル円(15時) | 157.83円 | 前日15時(158.38円)比で約0.55円の円高 |
| NYダウ(10/1) | 50,926.56ドル | +20.51ドル(+0.04%) |
| NASDAQ(10/1) | 26,871.60 | +10.54(+0.04%) |
| S&P500(10/1) | 7,666.45 | +14.91(+0.19%) |
| 米10年債利回り(10/1) | 一時5.34%、その後低下 | 確認できず |
1日の米国市場は、ISM製造業景況指数が予想を下回ったものの、FRBのジェファーソン副議長が「次の政策判断にはもう少し時間が必要」と述べたことで早期利上げへの懸念が和らぎ、主要3指数がそろって小幅に上昇しました。SOX指数はマイクロンの好決算を受けて1.59%上昇しています。
ドル円は東京都区部CPIの上振れを受けて一時157.70円まで円高が進み、雇用統計を前にした持ち高調整のドル売りも出ました。日米の協調介入への警戒もあり、158円台では上値が重くなっています。
個別決算・材料株
| 銘柄 | 材料内容 | 株価反応 |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ | OpenAIへの100億ドルの追加出資を発表、材料出尽くしとの見方 | ▲5.8%(6,310円) |
| クスリのアオキHD | 決算で16%の増益、予想を上回る | +18.9%(4,411円) |
| INPEX | 中東情勢の緊迫化による原油高 | +2.4%(3,696円) |
| 三井金属 | 1株を10株に分ける株式分割後の初日 | +3.6%(2,553.5円) |
| Wedge HD(グロース) | 前日に続いて大幅安 | ▲23.53% |
国内の主要銘柄は決算発表の端境期にあたり、決算関連で目立った動きはクスリのアオキHDなどに限られました。米国ではナイキが売上高見通しの下振れで時間外取引で下落しています。
テクニカル面
日経平均は反落したものの、75日移動平均線(66,000円台)を大きく上回る水準を維持しています。日経平均ボラティリティー・インデックス(日経VI)は日中に27.74まで上昇した後、22.58(▲0.34)で取引を終えました。
上値メドは前日高値の68,995円と69,000円、心理的節目の70,000円、下値メドは68,000円と9月28日の高値67,034円です。68,000円を維持できるかが、短期的な上昇基調が続くかの目安になりそうです。25日線の水準とRSIは確認できませんでした。
見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 67,300円〜69,300円 | 米9月雇用統計の結果と米長期金利の反応、中東情勢と原油価格 |
| 1ヶ月後 | 64,500円〜72,000円 | FOMC(10月27〜28日)と日銀10月会合、国内の決算発表 |
| 1年後 | 57,000円〜78,000円 | AI・半導体需要の持続性、日米の金融政策、米長期金利の動向 |
2日夜の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が10万人増、失業率が4.1%と予想されています。結果次第でFOMCの利上げ観測と米長期金利が動き、週明けの日本株も振れやすい局面です。国内では東京都区部CPIの伸びを受けて、日銀の利上げ観測が再び強まるかも注目されます。
今日の結論
「3日で3,400円高の熱を冷ます利益確定、それでも68,000円台は維持」
急ピッチの上昇の反動で幅広い銘柄が売られましたが、資源株や電線株、アドバンテストが下支えし、下げ幅は限定的でした。半導体関連の中でも銘柄ごとに明暗が分かれ始めています。米雇用統計と中東情勢を受けて、週明けに68,000円台を保てるかが注目されます。
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