10月1日の東京市場で、日経平均株価は前日比2,203.00円高の68,956.72円と大幅続伸しました。上げ幅は歴代11位で、2,000円を超える上昇は約2か月ぶりです。米マイクロン・テクノロジーの好決算を受けて半導体関連株に買いが集中し、日経平均はほぼ高値引けとなりました。

一方、TOPIXの上昇率は0.57%にとどまり、東証プライムの値上がり・値下がり銘柄数はほぼ同数でした。指数の大幅高とは裏腹に、相場全体への広がりは限られた「局所的な上昇」だったといえます。

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相場サマリー

指数終値前日比騰落率
日経平均68,956.72円+2,203.00円+3.30%
TOPIX4,131.98+23.33+0.57%
グロース250802.34+2.13+0.27%
項目(東証プライム)数値
売買代金8兆7,228億円
売買高26億4,960万株
値上がり/値下がり/変わらず750/747/53

日経平均の始値は67,106.52円(352.80円高)、安値は67,081.66円、高値は68,995.30円でした。寄り付き直後から上げ幅を広げ、後場も買いが続いて高値圏で取引を終えています。68,000円台を回復したのは8月中旬以来、約1か月半ぶりです。

日経平均を動かした主な要因

マイクロンの好決算

9月30日の米国市場の引け後に発表されたマイクロンの決算は、2026年度通期の売上高が前期の3.6倍の1,331億ドル、営業利益が10倍の993億ドルとなりました。9〜11月期の売上高見通しも市場予想を上回り、AI向けメモリーの需要拡大が改めて意識されています。これを受けて、アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体関連株に買いが集中しました。

米インフレ鈍化で利上げ懸念が後退

8月の米PCE物価指数は前年比3.4%上昇と予想(3.7%)を下回り、コアPCEも3.0%と予想(3.3%)を下回りました。10月のFOMCで利上げが見送られる確率は約63%に上昇し、ナスダックは3日ぶりに反発しています。

短観と日銀「主な意見」で円安

日銀短観では大企業製造業の業況判断DIがプラス24と約8年半ぶりの高水準でしたが、予想(プラス25)はわずかに下回りました。日銀9月会合の「主な意見」も10月利上げを強く示唆する内容ではなく、早期利上げ観測が後退して円安が進みました。円安は輸出・半導体株の追い風となった一方、金融株には逆風となっています。

寄与度分析

区分銘柄寄与度株価騰落率
押し上げ1位アドバンテスト+722.75円+9.78%
押し上げ2位東京エレクトロン+386.83円+6.47%
押し上げ3位ソフトバンクグループ+219.25円+4.21%
押し下げ1位東京海上HD▲12.52円約▲3.1%(株式分割後)
押し下げ2位第一三共▲6.02円▲2.13%
押し下げ3位中外製薬▲5.06円▲0.80%

アドバンテスト1銘柄で約723円と、上げ幅の約3分の1を占めました。4位のファーストリテイリング(+152.91円)、5位のイビデン(+130.12円)を加えた上位5銘柄で約1,612円となり、上げ幅の約73%に達します。日経225採用銘柄では値上がり108、値下がり115と、値下がりのほうが多い一日でした。

東証プライム騰落状況

東証プライムでは値上がり750銘柄、値下がり747銘柄、変わらず53銘柄とほぼ拮抗しました。33業種では上昇が11業種、下落が22業種で、下落業種のほうが多くなっています。

日経平均の上昇率(3.30%)に対してTOPIXは0.57%高にとどまり、NT倍率は16.25倍から16.69倍へ急上昇しました。指数寄与度の大きい半導体株が日経平均を大きく押し上げる一方、銀行・保険・資源などTOPIXの比重が大きい業種は下落しており、日経平均の上げ幅ほど相場全体が強かったわけではありません。

業種別・テーマ別動き

上昇セクター:電気機器・精密機器・非鉄金属

上昇率トップは電気機器(+3.78%)で、精密機器(+2.47%)、非鉄金属(+2.22%)、情報・通信(+1.57%)、金属製品(+1.54%)が続きました。アドバンテストや東京エレクトロンに加え、レーザーテックやキオクシアHDも大きく上昇しています。

下落セクター:石油・銀行・保険

下落率トップは石油・石炭(▲2.97%)で、銀行(▲2.44%)、保険(▲2.31%)が続きました。日銀の10月利上げ観測が後退したことで、金利上昇の恩恵を受けやすい金融株が売られています。電気・ガスや鉱業も軟調でした。

韓国の半導体株も上昇

韓国KOSPIも1.95%高の6,917.35と4日ぶりに反発し、サムスン電子が2.79%高、SKハイニックスが3.21%高となりました。韓国の9月の輸出額が過去最高となったことも、アジアの半導体株全体を支えたとみられます。

為替・米国株・金利の影響

指標水準前日比
ドル円(15時)158.38円前日15時(156.89円)比で約1.5円の円安
NYダウ(9/30)50,906.05ドル▲443.87ドル(▲0.86%)
NASDAQ(9/30)26,861.07+63.53(+0.24%)
S&P500(9/30)7,651.54▲19.30(▲0.25%)
米10年債利回り(9/30)一時5.3%台約19年ぶりの高水準

米国市場では、ハイテク株が買われた一方でディフェンシブ株が売られ、ダウは3日続落しました。米10年債利回りは一時5.3%台と約19年ぶりの高水準をつけており、金利の高止まりは続いています。

ドル円は東京時間に158円台に乗せ、200日移動平均線(158.49円)に迫りました。OIS市場が織り込む日銀の10月利上げの確率は前日の30%超から約20%に低下しており、円は主要通貨の中で最も弱い動きとなりました。

個別決算・材料株

銘柄材料内容株価反応
アドバンテストマイクロンの好決算でAI向けHBM需要の拡大が意識+9.78%(37,610円)
PHCHD東邦HDによる全株取得の協議、買収額は2,000億円超の見通し+17.8%(1,684円)
ニデック監査法人が監査意見を表明しない「意見不表明」▲10.8%(2,100円)
メンバーズ営業利益予想の大幅な下方修正ストップ安(▲16.3%)
NISSHA子会社の不適切会計、通期予想を黒字から赤字に修正▲6.5%(1,085円)

このほか、三菱化工機は月島HDとの経営統合の発表を受けて6.8%安、スバル興業はストップ高となりました。東京海上HDは1株を15株に分ける株式分割後の株価となっています。

テクニカル面

日経平均は9月28日の高値67,034円を上抜け、75日移動平均線(9月29日時点で66,636円前後)を約3.5%上回りました。25日移動平均線(同65,267円前後)との乖離は約5.6%に広がっています。

上値メドは69,000円と心理的節目の70,000円、下値メドは67,000円と75日線です。1日で3%を超える上昇となったため、短期的な過熱感には注意が必要な局面です。RSIの水準は確認できませんでした。

見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日68,000円〜69,800円米ISM製造業景況指数の結果、半導体株の買いが続くか、短期過熱感による利益確定
1ヶ月後64,500円〜72,000円米雇用統計とFOMC(10月27〜28日)、日銀10月会合、国内の決算発表
1年後57,000円〜78,000円AI・半導体需要の持続性、日米の金融政策、米長期金利の動向

10月2日には米雇用統計と東京都区部CPIが発表されます。米長期金利が5.3%前後で高止まりする中、雇用統計の結果次第でFOMCの利上げ観測が再び変わる可能性があります。半導体への一極集中が続くか、ほかの業種に買いが広がるかも注目されます。

今日の結論

「マイクロンが点火、半導体一極集中の2,203円高」

マイクロンの好決算を起点に、アドバンテストを筆頭とする半導体株が日経平均を歴代11位の上げ幅へ押し上げました。ただしプライム市場の騰落は拮抗し、金融・資源株は下落しており、上昇は半導体に集中しています。NT倍率が16.69倍まで上昇した偏りが是正されるのか、米雇用統計を控えて注目されます。

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【2026年10月1日】今日の日本株ノート|マイクロン好決算で半導体株に買い集中、日経平均は2,203円高も騰落は拮抗の局所高
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