日経平均は大幅続落、終値は6万4141円
17日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落した。終値は前日比2694円42銭(4.03%)安の6万4141円12銭で、1日の下げ幅としては歴代5位を記録した。週間の下げ幅は4416円と過去最大となった。取引時間中には下げ幅が一時4100円を超え、6月11日以来およそ1カ月ぶりに6万3000円を下回る場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、終値は前日比109.58ポイント(2.72%)安の3919.21だった。日経平均の下落率4.03%に対しTOPIXは2.72%にとどまり、下げがAI・半導体などの値がさ株に集中したことがうかがえる。
相場を動かした主な材料
16日の米市場で、台湾積体電路製造(TSMC)が同日発表した2026年4〜6月期決算は市場予想を上回り、12月期通期の増収率見通しも引き上げた。それにもかかわらず、好業績は織り込み済みとの受け止めからTSMCの米預託証券(ADR)が下落し、他の半導体株に売りが波及。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%を超えて下落した。
キオクシアは17日、米テキサス州の連邦地方裁判所の陪審が同社製品は米通信バイアサットの特許権を侵害したとする評決を出したと発表した。賠償額は約371億円で、業績影響は精査中としている。キオクシアはストップ安まで売られ、6月22日の上場来高値11万2700円から半値割れとなった。
世界的にAI産業の過度な成長期待が後退し、高値警戒感が売りを促す展開となっている。対イラン攻撃の激化に伴う原油高と米金利の上昇も重荷となった。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
マイナス寄与ではアドバンテストが突出し、前引け時点で1銘柄だけで日経平均を約772円押し下げた。以下、東エレク、ソフトバンクG、キオクシアHD、イビデン、TDK、ファナックが続いた。一方、プラス寄与ではファーストリテがトップで、コナミGやKDDI、テルモ、リクルートHDなどの内需・ディフェンシブ銘柄が指数を下支えした。
市場全体の温度感
東証プライムの値下がり銘柄数は1081と全体の約7割を占め、値上がりは449、変わらずは28だった。売買代金は10兆9219億円と前日から増加しており、投げ売りと押し目買いが交錯した商いの厚い一日だったことがうかがえる。業種別では電気機器や非鉄金属などAI・半導体関連が全面安となる一方、内需・ディフェンシブの一角には買いが入った。プライム値上がり率上位はサイゼリヤ、SHIFT、ニチレイ、シスメックス、オープンG。市場全体が総崩れになったというより、AI・半導体に集中していた資金が別の場所を探している構図といえる。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日(7/21) | 62,500円〜65,500円 | 3連休中の海外市場の動向、AI・半導体株の下げ止まり、中東情勢 |
| 1ヶ月後 | 60,000円〜68,000円 | AI投資期待の水準調整がどこまで進むか、国内決算の内容、日銀の利上げ観測 |
| 1年後 | 55,000円〜75,000円 | 日米金利差の動向、AI投資サイクルの持続性、半導体の需給構造 |
今日のまとめ
今週は月曜に韓国株急落、木曜に中国メモリーIPO懸念、そして金曜にTSMC決算の出尽くしと、材料が日替わりで変わりながら売られる対象は一貫してAI・半導体だった。AI投資への期待水準そのものが切り下がる過程にあると見るのが素直だろう。東京市場は3連休を挟むため、次の取引日は連休中の海外市場の動向に大きく左右される展開が想定されます。より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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