通常版の記事はこちらからご覧いただけます。
相場サマリー
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 69,744.07円 | +1,010.92円 | +1.47% |
| TOPIX | 4,064.60 | +49.62pt | +1.24% |
| JPXプライム150 | 1,695.74 | +16.61pt | +0.99% |
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 日中値幅 | 2,178円 |
| 東証プライム売買代金 | 約11兆8,974億円 |
| 東証プライム売買高 | 約22億5,276万株 |
| 業種別 | 全33業種が上昇 |
日経平均を動かした主な要因
① 米6月雇用統計の下振れ→利上げ観測の後退
前日7月2日に発表された米6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比5.7万人増と市場予想(11.3万人増)を大幅に下回った。さらに4月・5月分が合計7.4万人下方修正され、3カ月平均の増加幅は前月時点の16.4万人から11.1万人へ低下した。一方、失業率は4.2%と予想・前月(ともに4.3%)を下回って改善した。この「雇用者数は弱いが失業率は改善」という強弱まちまちの結果を受けて、市場では「米景気は堅調を保ちつつも、FRBが利上げを急ぐほどではない」との見方が広がった。これが本日の東京市場で消費関連株や出遅れ株への買いを呼び込んだ最大の背景である。
② キオクシアの劇的な切り返し——朝安11%から後場10%高へ
本日の相場の主役は、前日に▲13.47%と値下がり率1位を演じたキオクシアHD(285A)だった。寄り付き段階では前日の米SOX急落の流れを引き継いで朝方に11%安まで売られ、日経平均も1,100円超下げる場面があった。しかし、50日移動平均線を支えにした押し目買いが入り、テクニカル的なフシ目の下抜けを回避したことが安心感につながった。キオクシアは一転して後場に10%高まで急反転し、8万円台を回復した。「前日暴落の主役が翌日には急反発の主役に転じる」という劇的な反転が、日経平均を1,000円超の上昇に押し上げた原動力となった。
③ 全業種上昇の全面高——出遅れ株から半導体まで総買い
本日は東証33業種すべてが上昇する「全面高」となった。金属製品・繊維製品・不動産業などが上昇率上位に立ち、前日まで売られていた商社・医薬品・小売りといった出遅れ・内需・バリュー系にも買いが波及した。さらに前日急落した半導体(キオクシア・アドバンテスト・東エレク)まで買い戻され、全方位的な買いが広がった。日経平均構成銘柄の騰落数は値上がり188・値下がり36・変わらず1と、値下がりはわずか36銘柄にとどまった。
寄与度分析
| 区分 | 銘柄名 | コード | 寄与度(概算) | 株価動向 |
|---|---|---|---|---|
| 押し上げ① | ファーストリテ | 9983 | 確認できず | 上昇 |
| 押し上げ② | キオクシアHD | 285A | 確認できず | 朝安→後場10%高 |
| 押し上げ | アドバンテスト | 6857 | 確認できず | 朝安→上昇転換 |
| 押し上げ | 東京エレクトロン | 8035 | 確認できず | 朝安→上昇転換 |
フィスコの寄与度ランキング(17時08分公開)によれば、ファーストリテとキオクシアHDの2銘柄で日経平均を約340円押し上げた。前日▲13.47%と指数を押し下げたキオクシアが、本日は一転して押し上げ寄与の上位に入るという「反転」が明確に確認できる。値下がりが36銘柄のみと限定的だったため、押し下げ寄与の影響は小さかった。個別の押し下げ寄与の具体的数値は本稿執筆時点で未確認である。
東証プライム騰落状況
本日の日経平均構成銘柄は値上がり188・値下がり36・変わらず1と、圧倒的に買い優勢だった。東証プライムの売買代金は約11兆8,974億円と高水準を維持した。前日7月2日は「日経平均▲1,741円 vs TOPIX+3pt」という逆行現象が発生したが、本日は「日経平均+1,010円・TOPIX+49.62pt」とそろって上昇し、全業種が上昇するという広範な買いに変わった。前日の逆行が「値がさ半導体株の集中的な急落」に起因していたのに対し、本日はその半導体株が反発に転じたことで、指数構造上の歪みが解消され、指数と市場全体の動きが一致した格好だ。
業種別・テーマ別動き
上昇セクター(全業種上昇)
本日は全33業種が上昇した。上昇率上位には金属製品・繊維製品・不動産業が並んだ。米利上げ観測の後退を受けて、金利敏感なREIT・不動産に買いが入ったほか、これまでAI・半導体に資金が集中して出遅れていた内需・バリュー系の業種が広く物色された。商社・医薬品・小売りの一角にも買いが波及した。
半導体・AI関連の切り返し
寄り付きでは前日の米SOX急落(▲6.27%)とサンディスクの10%超安の流れを受けて、キオクシア・アドバンテスト・東エレクなど半導体関連に売りが先行した。しかし、これらの急落が「AI・半導体を取り巻くファンダメンタルズの悪化を映すものではない」との見方から押し目買いを入れる投資家が少なくなく、後場にかけて軒並み上昇に転じた。特にキオクシアの朝安11%から後場10%高への切り返しは、半導体セクター全体の底入れ感を演出した。
為替・米国株・金利の影響
前日7月2日のNY時間、米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回りドルが売られた。加えて「今後為替介入が行われる場合には、4月30日に行われたような強い警告は発出されない可能性がある」と一部通信社が報じたことで、政府・日銀による円買い介入への警戒感が急速に高まり、ドル円は一時160.63円前後まで急落した(前日比約0.9%下落)。韓国財政経済省の許章次官が「日本やその他の関係国と緊密に連携している」と発言したことで日韓協調ドル売り介入の可能性も意識され、日銀による「レートチェック」観測も浮上した。
本日7月3日の東京市場では、円買い介入への警戒感が円売りの勢いを抑制する一方、弱い雇用統計を受けたFRBの利上げ観測後退でドルを積極的に買う材料もなく、160〜163円のレンジで方向感を模索する展開となった。10時台には一時160円台への急落もあった。三村財務官はドル円が一時160円台に急落したことについて「何も申し上げるつもりはない。一切コメントは控える」と述べた。15時時点の確定値は本稿執筆時点で未確認のため、フロントマターには「確認できず」と記載している。
前日7月2日の米国市場は、雇用統計を受けたインフレ懸念後退と利上げ警戒の緩和、新四半期入りの資金流入を支えにNYダウが連日で過去最高値を更新した一方、セクターローテーションが目立ちナスダックは終日軟調に推移した。具体的な終値は本稿執筆時点で未確認である。本日7月3日は米国が独立記念日(7月4日)の振替休日で、株式・債券・商品市場がすべて休場となる。このため東京市場は短期筋中心の売買となり、日中値幅が2,178円と非常に大きくなった。
個別決算・材料株
| 銘柄名 | コード | 材料内容 | 株価反応 |
|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 285A | 50日移動平均線を支えに押し目買い。前日暴落からの自律反発 | 朝安11%→後場10%高 |
| マルマエ | 6264 | 9〜5月期(3Q累計)経常が86%増益、3〜5月期も2.6倍増益 | 上昇 |
| OSG | 6136 | 前日発表の上期経常58%上方修正・7期ぶり最高益更新見通しが継続材料視 | 上昇 |
本日はストップ高が9銘柄、ストップ安は0銘柄と、買い意欲の強さを示す一日となった。決算面ではマルマエが第3四半期累計で86%増益と好調な数字を示した。
テクニカル面
日経平均は本日69,744円で終え、前日の68,733円から1,010円反発した。日中は一時68,600円台まで売られる場面があったが、キオクシア株が50日移動平均線を支えに切り返したことが指数全体を押し上げた。日中値幅2,178円は、米国休場による薄商いと短期筋中心の売買が振れ幅を拡大させた結果である。
TOPIXは4,064.60と5日続伸し、6月30日に初めて回復した4,000の節目を上回る水準を維持しながら着実に切り上げている。日経平均が前日に過去5番目の下げ幅を演じた翌日にこれだけの反発を見せたことは、相場全体の底堅さを示すものと解釈できる。ただし、キオクシアをはじめとする半導体株のボラティリティ(変動率)が極めて高い状態が続いており、来週も大きな値動きには警戒が必要だ。6月22日の年初来高値72,831円までは約3,000円(約4.4%)の距離となっている。
見通し(予想レンジ)
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日(7月6日) | 68,500円〜71,000円 | 週明けの米国市場(7/6再開)が雇用統計をどう消化するか、キオクシアのリバウンド持続性、ドル円の為替介入警戒 |
| 1ヶ月後(8月初旬) | 66,000円〜74,000円 | 4〜6月期決算発表の本格化、7月FOMC(7/28〜29)、日銀会合、AI・半導体株のボラティリティ |
| 1年後(2027年7月) | 63,000円〜83,000円 | AI投資サイクルの持続性、NAND市況、日米金利差と円相場、日銀の追加利上げペース |
今日の結論
「前日暴落の主役キオクシアが翌日に急反発の主役へ——米利上げ観測後退を追い風に全業種上昇の全面高」
本日の相場は、前日とは正反対の様相を見せた。前日「日経平均▲1,741円 vs TOPIX+3pt」の逆行現象を引き起こしたキオクシアが、本日は朝安11%から後場10%高へと劇的に切り返し、今度は指数を押し上げる原動力に転じた。この主役株の目まぐるしい反転は、AI・半導体相場が「上半期の一本調子の上昇局面」から「下半期の高ボラティリティ局面」へと性格を変えつつあることを示唆している。一方で、米6月雇用統計の下振れによる利上げ観測後退は、これまで出遅れていた内需・バリュー株にも資金を呼び込み、全業種上昇という健全な広がりを生んだ。今週は6月末の四半期末から7月の新四半期入り、そして今週の乱高下を通じて、日本株相場の「主役交代の胎動」が感じられる1週間となった。来週は4〜6月期決算の本格化と、週明けの米国市場の反応が焦点となる。
より詳しい内容は通常版(日経ノート)もあわせてご覧ください。なお、今週の相場の流れを俯瞰した週次まとめもご用意しています。
編集者メモ(非公開)
【記事化に際して重視した点】
前日(7/2)の「キオクシア暴落・逆行現象」と本日(7/3)の「キオクシア急反発・全面高」という劇的な対比を軸に構成した。読者が前日の深掘りノートと連続して読むことで、AI・半導体相場のボラティリティの高さと主役株の不安定化を実感できる流れを意識した。
【公開前に必須の確認事項】
1. ドル円15時台の確定値(`usd`・`usdDate`更新)。本日は160〜163円で乱高下
2. NYダウ・ナスダックの7月2日確定終値(`dow`・`nasdaq`更新)。7/3は米国休場のため前営業日=7/2終値が該当
3. 7月3日大引け寄与度ランキングの押し上げ・押し下げ上位の具体的な円換算数値(財経新聞・株探で確認。フィスコの「ファストリ・キオクシア2銘柄で約340円」までは確認済み)
4. キオクシア・ファーストリテ・アドバンテスト・東エレクの7/3終値(円)
【週次まとめとの連携】
本日が今週(6/29〜7/3)の最終営業日。週次まとめ(20260703-weekly)を本日中に作成予定。今週のテーマは「AI・半導体相場の上半期終焉と下半期の乱高下——キオクシアに象徴される主役株の不安定化」。週次まとめでは月〜金の5日間(6/29小反発→6/30続伸→7/1日銀短観高水準→7/2キオクシア暴落→7/3全面高)の流れを俯瞰する。
【前日までの未確認項目の補完】
7/2の寄与度は財経新聞・株探で公開されているはずなので、7/2分のdeep・nikkeiファイル更新時に反映すること。6/30・7/1分のTOPIX・ドル円・NYダウ等の確定値も、時間があればまとめて補完推奨。
【クロスリンク設定状況】
通常版(20260703-nikkei)および週次まとめ(20260703-weekly)との相互リンクをaタグで設定済み。各ファイル作成後にスラッグの一致を確認すること。
ネット証券で口座を開くなら
毎日の相場チェックや実際の売買には、使いやすいネット証券口座があると便利です。日本株の取引に定評のある2社を紹介します。
※このセクションはアフィリエイト広告(PR)を含みます。手数料やサービスの最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。