日経平均は4日ぶり大幅反落、終値は68,733円
7月2日(木)の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反落し、終値は前日比1,741円81銭(2.47%)安の68,733円15銭だった。下げ幅は過去5番目の大きさとなった。前日の米国市場でSOX(フィラデルフィア半導体株指数)が6.27%急落したことを受け、東京市場でもAI・半導体関連が軒並み急落した。なかでも時価総額が国内トップのキオクシアホールディングスが▲13.47%と値下がり率1位となり、指数を大きく押し下げた。一方でTOPIXは3.48ポイント(+0.09%)高の4,014.98と小幅ながら4日続伸した。東証プライムの値上がり銘柄数は1,215と全体の約79%を占め、日経平均の急落とは対照的に市場全体の地合いは崩れていない。
相場を動かした主な材料
最大の材料は前日7月1日の米国市場でのSOX▲6.27%急落だ。その引き金は、ブルームバーグが「メタ・プラットフォームズがAIクラウドインフラの余剰計算資源を外部顧客向けに提供する事業を計画している」と報じたことだった。この報道が「AIインフラへの設備投資がピークを過ぎつつあるのではないか」との懸念を呼び、米半導体株全般に利益確定売りが集中した。加えて、アップルが中国製メモリー半導体の調達を検討しているとの報道が東京時間中に流れ、NAND型フラッシュメモリ専業のキオクシアへの連想売りをいっそう強めた。
さらに著名投資家のマイケル・バーリ氏がエヌビディアやアプライド・マテリアルズへの空売りポジションを持つことが明らかになったこと、ウォーシュFRB議長が「物価が高すぎる」と発言したことも投資家心理を悪化させた。下半期入りによる「上半期の勝ち組(半導体)から出遅れ銘柄へのリバランス」という需給要因も重なった。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し下げの主役はキオクシアHD(▲13.47%、値下がり率1位)、アドバンテスト、東エレク、イビデン(▲9.2%)、TDK、三井金属(▲11.38%)、アルバック(▲11.29%)など半導体・電子部品の幅広い銘柄に及んだ。日経平均寄与度ランキングの具体的数値は本稿執筆時点で未確認だが、これらの値がさ株の集中的な急落が1,741円安のほぼすべてを作り出したとみられる。一方、大塚ホールディングス(+8.72%)、電通総研(+10.82%)、ホンダ、コナミGが上昇した。OSGは上期経常利益を58%上方修正し7期ぶり最高益更新見通しを発表して上昇した。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄数は1,215(約79%)と値下がり314(約20%)を大きく上回り、売買代金は約11兆2,038億円だった。日経平均が過去5番目の下げ幅を記録しながらもTOPIXが続伸、値上がり銘柄が全体の約8割というのは歴史的に見ても珍しい構図だ。これは日経平均が「値がさ株の株価」を重視する指数構造を持つため、キオクシア・アドバンテスト・東エレクといった数銘柄の急落が指数に集中的に影響したことを示す。銀行・自動車・医薬品など内需・バリュー系銘柄には「半導体高に乗り遅れていた個人投資家からの買い」(日経電子版)が入り、相場全体の裾野の広さを示した。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日(7月3日) | 67,500円〜70,000円 | 本日夜の米雇用統計の結果次第。強い数字なら反発、弱い数字なら続落も。米国は独立記念日振替で休場のため東京単独の動き |
| 1ヶ月後(7月末) | 66,000円〜74,000円 | 4〜6月期決算発表本格化、7月FOMC(7/29)、日銀会合、キオクシアのリバウンドの有無 |
| 1年後(2027年6月) | 63,000円〜82,000円 | AI投資サイクルの持続性、NAND市況、日米金利差と円相場の行方 |
今日のまとめ
「日経平均の急落」と「市場全体の底堅さ」という二面性が共存した一日だった。AI・半導体というこれまでの主役セクターへの集中売りは短期的な調整圧力として無視できないが、東証プライムの約8割が上昇しTOPIXが4,000台を維持したことは、相場の裾野の広さを示している。今後はキオクシアを中心とする半導体株が自律反発できるか、そして本日夜の米雇用統計の結果が来週の相場の方向感を決める最大の焦点となる。7月3日は米国が独立記念日の振替休日で休場のため、東京市場は独自の動きを迫られる。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
編集者メモ(非公開)
【深掘りノートから反映した要点】日経平均▲1,741円とTOPIX+3ptの逆行現象の構造解説、キオクシア急落の複合材料(SOX・アップル・バーリ・メタ報道)、下半期リバランスの需給要因、内需バリュー株への資金シフトを反映。
【通常版で省略した詳細】日経平均の指数計算方法(値がさ株加重)の詳細解説、キオクシアの事業構造(NAND専業・バーンスタインレポート)、韓国KOSPI8,000割れと東京市場の連動性は深掘りノートに委ねた。
【公開前に必須の確認事項】
1. ドル円15時台の確定値(`usd`・`usdDate`更新)
2. NYダウ・ナスダック7月2日の確定終値(米雇用統計後の動きを含む。7/3朝に確認)
3. 日経平均寄与度ランキング(7/2大引け)の具体的な円換算数値
4. キオクシア・アドバンテスト・東エレクの7/2終値(円)
【クロスリンク確認】深掘りノート(20260702-deep)との相互リンクをaタグで設定済み。スラッグ一致を確認すること。
【週次まとめとの連携】今週(6/29〜7/3)の週次まとめは7/3(金)に作成予定。今週のキーワードは「AI半導体上半期の終焉と下半期への転換」。米雇用統計の結果を踏まえた来週の見通しを週次まとめに反映させること。
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