日経平均が初の6万8000円台、終値は68,402円
6月3日(水)の東京市場で日経平均株価は大幅に反発し、前日比1,667円89銭(2.50%)高の68,402円13銭で取引を終えた。終値ベースで初めて6万8,000円台に乗せ、2日ぶりに最高値を更新した。高値は68,786円49銭と一時2,000円超の上昇幅を記録する場面もあった。東証株価指数(TOPIX)も最高値を更新し、市場全体が歴史的な相場水準に達している。東証プライムの売買代金は12兆2,712億円と超高水準が続いた。
相場を動かした主な材料
最大の牽引役は前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5.9%高と急騰したことだ。エヌビディアCEOのジェンスン・ファン氏がMarvell Technology(MRVL)を「次のトリリオンカンパニー」と称賛し、Marvellが1日で22%超急騰。東京市場はこの流れを引き継ぎ、半導体製造装置・材料・AI関連が全面高となった。
加えて、キオクシアホールディングス(285A)は前日開催のアナリストデー(投資家向け説明会)でAI向けNAND需要の急拡大を示し、一段高となった。時価総額が一時トヨタ自動車を上回り日本株2位に浮上したことは、市場に強烈なインパクトを与えた。なお、前日の米ダウは+228ドルと5日続伸・5連続最高値更新(今年初)を達成している。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
本日の上昇を牽引したのはキオクシアHD(285A)・東京エレクトロン(8035)・アドバンテスト(6857)の半導体トリオ。フジクラ(5803)も5月14日の「フジクラショック」後の回復基調を維持しながら上昇した。一方、ソフトバンクグループ(9984)が軟調で指数を若干押し下げたほか、ファーストリテイリング(9983)も小幅安で、指数上昇の割に押し返す銘柄も見られた。
市場全体の温度感
前日は値上がり銘柄が全体の約27%にとどまるという「少数の大型株だけが上昇する相場」だったが、本日はTOPIXが最高値を更新したことからも、上昇の裾野が広がったことがうかがえる。NT倍率(日経÷TOPIX)は引き続き17倍台と高水準を維持している。長期金利(10年国債利回り)は2.70%超と上昇傾向にあるが、AI・半導体への資金流入が圧倒的に強く、金利上昇の悪影響は現時点では限定的だ。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 強気シナリオ | 中立シナリオ | 弱気シナリオ |
|---|---|---|---|
| 翌営業日(6/4) | 68,500〜70,000円 SOX続騰・キオクシア高値追い |
67,000〜68,800円 高値警戒・利確売り |
65,500〜67,200円 米・イラン交渉悪化 |
| 1ヶ月後(7月初旬) | 70,000〜73,000円 スペースXIPO成功・日銀現状維持 |
65,000〜70,000円 70,000円台を固める展開 |
60,000〜65,000円 日銀利上げ・原油急騰 |
今日のまとめ
日経平均が初の6万8,000円台に乗せ、キオクシアがトヨタを時価総額で超えた本日は、日本のAI相場が新たな段階に入ったことを示す歴史的な一日だった。SOX+5.9%という米国発の強烈な追い風と、キオクシアのアナリストデー効果が重なり、過去8番目の上げ幅となる1,667円高を記録した。より詳しい要因分析と翌日以降の戦略については深掘りノートをご覧ください。
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