2026年6月1日(月)、東京株式市場で日経平均株価は前週末比604円83銭高(+0.91%)の66,934円33銭で取引を終えた。5月29日に更新した終値ベースの最高値をさらに上回り、2日連続で史上最高値を更新。取引時間中には史上初めて6万7000円台に乗せる場面もあった。
詳しい分析はこちら:【2026年6月1日】今日の日本株 深掘りノート
日経平均は続伸、終値66,934円で史上最高値を2日連続更新
日経平均は前週末比+33円の小幅高で寄り付いた後、急速に上げ幅を拡大。前場には67,038円まで上昇し、取引時間中に初めて6万7000円台を突破した。後場は和平交渉の不透明感から利益確定売りが出て値を消し、66,934円で引けた。TOPIXは▲16.47ポイント(▲0.42%)と逆行安。売買代金は11兆9,152億円と高水準を維持した。
相場を動かした主な材料
①ソフトバンクグループ(SBG)の急騰:OpenAI上場観測を背景にAI関連の大型投資案件を発表したSBGが前日比+14.02%と急騰し、一時15%超の上昇。この1銘柄だけで日経平均を約845円押し上げた。時価総額は48兆円を超え、終値ベースで国内首位(トヨタを超過)に浮上した。
②米国株の全面高を引き継ぎ:5月29日の米国市場はNYダウ・ナスダック・S&P500がそろって最高値更新。ダウは初の5万1000ドル台、S&P500は9週連続上昇という強烈な米国株高を受け、週明けの東京市場では海外勢の先物買いが継続した。
③上値を抑えた中東の不透明感:米・イランの戦闘終結合意について「高濃縮ウランの処分を巡り交渉が難航」との報道が出て、後場に利益確定売りが広がった。合意成立への期待は残るが、前週末に最高値を更新したばかりとあって利確売りも出やすかった。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
本日の相場の最大の特徴は、「1銘柄が指数を独走」という構造だ。
SBG(9984)の+845円という寄与度は、日経平均の上昇幅+604円を上回る。つまりSBGを除けば日経平均は約240円の「下落」だったことになる。キオクシア(285A)・リクルートHD・ファナックが上昇を支えた一方、ファーストリテイリング・アステラス製薬・中外製薬・良品計画などが指数の重荷となった。日経平均225銘柄のうち値上がりはわずか70銘柄(31%)に過ぎない。
市場全体の温度感
数字だけ見れば「最高値更新・67,000円台突破」と華やかだが、実態は真逆に近い。東証プライム全体では値下がり1,115銘柄(約70%)に対し値上がり425銘柄(約27%)と、広範な銘柄で売りが優勢だった。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は約17倍と記録的な高水準に達しており、「SBGバブル」とも呼べる指数の歪みが極限に近づいている。グロース250も続落・1カ月ぶり安値と、大型AI株への集中の裏側で中小型株からの換金売りが加速している。
今後の日経平均の見通し
| 時間軸 | 予想レンジ | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 翌営業日(6/2) | 65,000〜68,000円 | 米・イラン和平合意の有無が最大の変数。合意→67,500円超、決裂→65,000円割れリスク |
| 1カ月後(7月初旬) | 63,000〜70,000円 | 日銀7月会合での利上げ判断が焦点。NT倍率の自律的収縮にも要注意 |
| 1年後(2027年6月) | 60,000〜80,000円 | AI産業の本格化・企業業績回復が続けば上値余地大。金利・円高進行がリスク |
明日の朝、最初に確認すること
最も重要なのは米・イランの和平交渉の行方だ。合意が成立すれば原油急落→インフレ懸念後退→グロース株・ハイテク株の全面高というシナリオが動き出す。逆に交渉が決裂または長期化すれば、原油高再燃→リスクオフへの転換も視野に入る。またSBGの動向にも目を離せない。1銘柄で845円を動かせる現在の相場では、SBGの方向感が日経平均そのものの方向感になっている。ドル円は159円台後半で推移しており、160円接近時の為替介入警戒も引き続き意識したい。
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