日経平均は3日続伸、終値は64,659円
10月29日の日経平均株価は前日比705円28銭高の64,659円47銭で取引を終え、終値で約1週間ぶりに64,000円台を回復しました。TOPIXは11.57ポイント高の4,003.28と続伸です。前場中盤に800円超高まで上げたあと、韓国株安を受けていったんマイナス圏に沈む場面もありましたが、後場に持ち直して高値圏で引けました。
相場を動かした主な材料
一つ目は前日の米国市場です。FOMCが予想通り政策金利を据え置き、フィラデルフィア半導体株指数が1.75%上昇したことで、東京市場でも半導体関連に買いが先行しました。
二つ目はアドバンテストの決算です。7-9月期の営業利益が市場予想を大きく上回り、通期計画を9,670億円へ再び上方修正したことで6%高となり、1銘柄で日経平均を453円押し上げました。
三つ目はサムスン電子の決算です。アナリスト予想を下回って同社株が6%超急落し、KOSPIがマイナスに転じると東京市場も急速に失速しました。その後はTOPIXの定期入れ替えに伴うリバランス買いの思惑もあり、持ち直しています。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し上げ上位はアドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループで、上位2銘柄だけで約569円分と上昇幅の8割を占めました。イビデン、ファーストリテイリング、フジクラも続いています。
一方、ファナック、日立製作所、コマツが重荷になりました。日立は通期を上方修正したものの純利益予想が市場予想に届かず9.8%安、コマツも後場に発表した上方修正が期待に届かず7.6%安です。NECや東京エレクトロンデバイスも上方修正後に売られました。
市場全体の温度感
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり734、値下がり779、変わらず38と、値下がりが上回りました。業種別では33業種中25業種が上昇し、銀行業(+2.54%)、証券業(+2.10%)、鉱業、非鉄金属が高い一方、機械(-1.70%)と電気機器(-1.16%)が下落しました。売買代金は13兆8,657億円と、リバランス売買で大きく膨らんでいます。
指数は強いものの、上昇はAI関連の値がさ株に集中し、決算で期待に届かなかった銘柄は厳しく売られる選別相場でした。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 63,500円〜65,500円 | 日銀会合は据え置きが市場予想。展望レポートと総裁会見、アマゾン決算、キオクシア決算の反応次第 |
| 1ヶ月後 | 61,000円〜68,000円 | 決算シーズンの進展とAI投資への警戒感の行方。25日線(66,180円)を回復できるか |
| 1年後 | 58,000円〜75,000円 | AI・半導体投資サイクルの持続性、日米金利差と円相場、企業の株主還元 |
あすは昼ごろに日銀会合の結果、15時30分から植田総裁の会見があります。12月利上げの織り込みが動けば、銀行株と円相場を通じて指数も振れやすい局面です。
今日のまとめ
アドバンテストが指数を引っ張り、決算が明暗を分けた一日でした。日経平均は3日続伸で64,000円台を取り戻しましたが、値下がり銘柄が優勢で買いの裾野はまだ限られています。あすの日銀会合とキオクシア決算は、どちらにも振れやすい材料です。より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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