日経平均は4日ぶり反発、終値は6万3923円00銭
9月16日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比438円90銭高の6万3923円00銭と4営業日ぶりに反発しました。終値がその日の高値となる高値引けです。TOPIXも24.56ポイント高の4061.72と反発しました。
ただし一日を通して強かったわけではありません。前場はマイナス圏で終えており、表情が変わったのは後場に入ってからでした。
相場を動かした主な材料
朝方を動かしたのは原油です。中東情勢の緊迫化を背景に、WTI原油先物が一時1バレル106ドル台まで上昇しました。これを受けてINPEX、出光興産、ENEOSといった石油関連が買われています。ただし原油高はインフレ懸念を通じて金利を押し上げる材料でもあり、指数全体としては買いが続かず、寄り付き後すぐにマイナス圏へ転じました。
流れを変えたのは後場の韓国株高です。KOSPIの上昇を追い風に、後場は寄り付きから200円を超える上昇となりました。AI関連の動きが良くなったことで投資家心理が強気に傾き、終盤にかけて上げ幅を広げています。前日の米国株は続落しましたが、パニック的な下げではなく、東京市場も落ち着いた反応にとどまりました。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
支えたのはアドバンテストで、1銘柄で日経平均を130円33銭押し上げました。東京エレクトロンが104円59銭で続き、この2銘柄だけで約234円の押し上げです。ファーストリテイリングが32円99銭、リクルートHDが31円18銭と続きました。
重荷になったのはソフトバンクグループで、77円23銭の押し下げです。キオクシアHDが22円76銭、コナミGが20円45銭押し下げました。ここで注目したいのは、アドバンテストと東京エレクトロンが前日は押し下げの1位と2位だったことです。ソフトバンクグループに至っては、14日が押し下げ1位、15日が押し上げ1位、そして本日は再び押し下げ1位と、3営業日連続で立場を変えています。
市場全体の温度感
東証プライムでは値上がりが1048銘柄と7割に迫り、値下がりは452銘柄、変わらずは53銘柄でした。業種別では33業種中23業種が上昇しています。指数と中身の方向が一致した日で、今週に入って初めてのことです。
セクターの顔ぶれも前日と裏返りました。上昇率トップは石油・石炭製品で、前日は下落率トップだった業種です。逆に前日の上昇率トップだった情報・通信業と、上昇率2位だった医薬品はともに下落率上位へ移りました。ただし売買代金は6兆7075億円と前日から約7300億円減っており、買いが膨らんだというより売りが引いた結果の上昇という性格が読み取れます。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 63,000円〜65,000円 | FOMCの結果とウォーシュFRB議長会見への反応が最大の変数。波乱なく通過すれば64,000円回復から戻りを試しやすい |
| 1ヶ月後 | 60,400円〜67,500円 | FOMCと日銀会合の結果、米長期金利が5%台に定着するかどうか。原油100ドル超の持続も変数 |
| 1年後 | 55,000円〜78,000円 | AI投資サイクルの持続性と日米の金利水準。年初来高値72,831円、年初来安値50,558円のレンジを基準に想定 |
高値引けは翌日の寄り付きに買いが残りやすいことを示唆します。下値では15日の安値6万3067円18銭とSQ値6万3039円が引き続き目安です。
今日のまとめ
原油106ドル台への上昇が、相場の主役をAIから資源へ一日だけ移しました。セクターの顔ぶれは前日とそのまま裏返り、寄与度でもソフトバンクGとアドバンテストが3営業日連続で首位を交代しています。
そのなかで一つ前進がありました。AI関連が一括りに売られるのではなく、装置株が買われメモリ・基板が売られるという選別が進んだことです。この動きがFOMC通過後も続くかどうかが、来週以降の焦点になりそうです。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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