日経平均は大幅反落、終値は6万4011円

11日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し、前日比1259円61銭(1.93%)安の6万4011円34銭で取引を終えました。約1カ月ぶりの安値水準です。

寄り付きから994円安と大きく下げ、前場中ごろには6万3200円台まで下落。下げ幅は一時2000円を超えました。後場はやや戻したものの反発力は乏しく、終日軟調に推移しています。一方でTOPIXは26.28ポイント(0.65%)安の4028.30にとどまり、日経平均の下落率はTOPIXの約3倍となりました。

相場を動かした主な材料

最大の材料は米国のインフレ指標です。前日10日に発表された米8月卸売物価指数(PPI)は前年比5.4%増と市場予想の5.3%増を上回り、前月の4.7%増から加速しました。これを受けて米長期金利は2023年10月以来の水準へ上昇し、11日の東京時間には4.9%台に達しています。

もう一つは原油です。日本時間11日朝には一時1バレル104ドル台半ばと5月中旬以来の高値をつけました。サウジアラビアの8月原油生産が1990年来の低水準に減ったとの報道、イエメンのフーシ派による港湾都市モカの制圧、イランの弾道ミサイル生産再開が重なっています。国内でも長期金利が節目の3%まで上昇する場面があり、投資家心理を冷やしました。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

マイナス寄与はアドバンテストが約531円、ソフトバンクグループが約217円、東京エレクトロンが約136円でした。上位2銘柄だけで約748円、上位5銘柄で約1054円の押し下げです。金利上昇はバリュエーションの高いグロース株には逆風となり、AI・半導体関連に売りが集中しました。

一方、プラス寄与のトップは京セラの約22円にとどまりました。今週は連日200円から500円の押し上げ役がいたことを思えば、支え役が不在だったことが分かります。アドバンテストは前日に押し上げ1位だった銘柄で、前日の上昇分のちょうど2倍を1日で失いました。

市場全体の温度感

東証プライム市場の値下がりは63.4%、値上がりは32.7%でした。ただし業種別では保険業、海運業、輸送用機器が上昇しています。保険は国内金利の上昇が追い風となり、輸送用機器は円相場が154円台へ戻したことで買われました。

注目したいのはNT倍率です。今週は16.09から16.11で安定していましたが、この日は15.89へ急低下しました。値がさのAI・半導体株が集中的に売られた一方、TOPIXでは自動車や保険といった上昇セクターが効いたためです。売買代金は8兆7129億円でした。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日62,800円〜65,000円米8月CPIの結果。PPIに続き上振れすれば金利上昇が加速、想定内なら自律反発も
1ヶ月後59,500円〜67,000円FOMCと日銀会合の結果、中東情勢と原油価格。日米同時の引き締めが進めば調整が長引く可能性
1年後55,000円〜78,000円インフレの落ち着きどころ、AIインフラ投資の持続性、日米金融政策の方向

今日のまとめ

自動車も保険も海運も上がっているのに指数は1259円安。値がさ2銘柄で約748円が削られたことが原因です。今週は5日連続で、銘柄数や体感と指数がかみ合わない相場が続きました。

今週は6万5000円を下値に推移してきましたが、この日は明確に割り込みました。終値は6万4000円をかろうじて維持しています。

より詳しい分析は深掘りノートを、週全体の振り返りは今週の日本株まとめをご覧ください。

深
さらに詳しく読む
【2026年9月11日】今日の日本株 深掘りノート|米PPI上振れと原油104ドルで日米金利が急上昇、AI・半導体が総崩れでTOPIXの3倍下げた1,259円安
PR

ネット証券で口座を開くなら

毎日の相場チェックや実際の売買には、使いやすいネット証券口座があると便利です。日本株の取引に定評のある2社を紹介します。

ネット証券
松井証券
老舗として知られるネット証券
  • 日本株・投資信託・米国株など幅広く対応
  • 少額から積み立てられる
  • サポート体制に定評
松井証券の詳細を見る
ネット証券
DMM株
日本株も米国株もアプリひとつで
  • 取引に応じてポイントが貯まる
  • 米国株の取扱いにも対応
  • NISA口座にも対応
DMM株の詳細を見る
2社のくわしい比較と選び方を読む →

※このセクションはアフィリエイト広告(PR)を含みます。手数料やサービスの最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

← 前の記事 【2026年9月10日】今日の日本株ノート|前場956円安から高値引けへ、TSMCの8月売上53%増が後場の流れを一変させた128円高 次の記事 → 【2026年9月14日】今日の日本株ノート|AI減速懸念でソフトバンクGが1銘柄564円の押し下げ、指数は518円安でも8割が上昇