日経平均は5日ぶり反発、終値は65,020円
9月4日の日経平均株価は、前日比806円46銭高の65,020円94銭と5営業日ぶりに反発しました。上昇率は1.26%です。
ただし日経225構成銘柄の騰落は、値上がり86に対して値下がり137。値下がりのほうが51銘柄も多いなかで、指数だけが800円超上昇しました。TOPIXは1.19ポイント高の4,103.23とほぼ横ばいです。ソフトバンクグループ1銘柄で約473円という極端な寄与度が、この差を生みました。
相場を動かした主な材料
最大の材料は米利上げ観測の後退です。FRBのウォラー理事が講演で、インフレ圧力の鈍化が確認されれば政策金利の据え置きを支持すると発言しました。これを受けて9月3日の米国市場ではダウが624ドル16セント高、ナスダックが366.23ポイント高と大幅高になっています。
2つ目は日米の長期金利の上昇一服です。国内長期金利は9月2日に3.015%と1996年9月以来の高水準を付けましたが、その後は落ち着きました。金利という重石が外れたことで、成長期待の大きい値がさ株が買われています。前日までの4日続落で2,200円近く下げていたことから、自律反発狙いの買いも入りやすい地合いでした。
一方の重石が円高です。ドル円は9月3日のNY市場で155円30銭前後まで下落し、直近2日間で5円前後の円高が進みました。円相場の急騰は自動車など輸出関連株の売りを促し、相場全体の上値を抑えています。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し上げの中心はソフトバンクグループでした。株価は11%高、一時12%上昇し、1銘柄で日経平均を約473円押し上げています。この日の上げ幅806円の59%にあたる計算です。アドバンテストを加えた上位2銘柄で669円分となりました。ファーストリテイリング、キオクシアホールディングス、イビデンが続いています。
一方、押し下げのトップはリクルートホールディングスで、寄与度は約20円のマイナスにとどまりました。三菱商事、三井物産、信越化学、ダイキン工業が続いています。前日にバークシャー・ハサウェイCEOの発言で買われた商社が反落し、医薬品も売られました。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄比率は50.6%、値下がりは45.7%とほぼ拮抗しました。TOPIXが0.03%高とほぼ横ばいだったことが、この日の実態を示しています。買われたのは値がさのハイテク株に集中しており、市場全体が底上げされたわけではありません。
業種別では情報・通信業、証券・商品先物取引業、非鉄金属などが上昇し、鉱業、海運業、電気・ガス業などが下落しました。半導体・AI関連7銘柄のうち下落したのはレーザーテック(1.51%安)のみで、キオクシアホールディングスは5.40%高と底入れの動きを見せています。
売買代金は8兆3,282億円と前日から増加したものの、今週は5営業日連続で10兆円を下回りました。今晩の米8月雇用統計を控え、積極的にポジションを傾ける動きは限定的でした。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 64,000円〜66,000円 | 今晩の米8月雇用統計の結果次第で振れ幅が大きくなりやすい。9月7日は米国が休場 |
| 1ヶ月後 | 61,000円〜69,000円 | 9月16日のFOMCと9月18日の日銀会合。日米の金融政策が同じ週に動きます |
| 1年後 | 58,000円〜80,000円 | 金利水準の切り上がりが定着するか、企業業績が金利上昇と円高を吸収できるか |
市場のFRB9月利上げ織り込みは60%前後で推移しており、今晩の雇用統計の結果次第で大きく変化する可能性があります。日銀については9月の0.25%利上げをほぼ完全に織り込んだ状態で、関心は利上げ幅とその後のペースに移っています。
今日のまとめ
値下がり137銘柄、値上がり86銘柄。それでも806円高という、指数と実態が大きく乖離した一日でした。週間で見ると日経平均は2.08%安、TOPIXは1.05%安と、下落率に2倍の差がついています。今週は5営業日すべてで値がさ株1銘柄が指数の方向を左右しました。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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