日経平均は反発、終値は6万6405円
2026年8月28日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比273円58銭(0.41%)高の6万6405円56銭と反発しました。午後零時30分には710円84銭高の6万6842円82銭まで買われています。
ただし、そこから437円押し戻されて引けました。TOPIXは29.49ポイント高の4146.71ポイントと7日続伸し、上昇率では日経平均を上回っています。
相場を動かした主な材料
前日27日の米国市場で、エヌビディア株が一時7.9%上昇しました。CEOが需要は非常に強く加速していると述べたことでAIへの懸念が後退し、ナスダック総合は1.57%高となっています。同じく決算を発表したセールスフォースは2割を超える急騰でした。
この流れを受けて、東京市場でもアドバンテストやTDK、太陽誘電のほか、野村総合研究所やトレンドマイクロといったソフトウェア関連が買われました。一方、今晩のウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を控え、買い一巡後は戻り待ちの売りが出ています。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し上げ寄与のトップはアドバンテストで約159円、次いでリクルートHDが約83円でした。2銘柄でこの日の上げ幅273円の約89%を占めています。アドバンテストは今週5営業日のうち4日で寄与度首位に立ちました。
押し下げたのはキオクシアHDで約108円。同社は27日引け後、サンディスクとともに2032年までに総額約5兆円の投資計画を発表しましたが、過剰投資への警戒感から8.76%安となりました。前日にすでに5%高となっていたことも響いています。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄数は873で全体の56.1%、値下がりは631でした。東証33業種では18業種が上昇、15業種が下落。上昇率トップはサービス業で、下落率トップは古河電工や住友電工などの非鉄金属です。
売買代金は8兆1223億円と今週最大でした。26日の6兆7057億円から2日連続で膨らんでいます。週間で見ると、日経平均が+0.59%だったのに対しTOPIXは+1.95%と3倍以上の上昇率でした。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日(週明け) | 65,800円〜67,200円 | ウォーシュFRB議長の講演内容を週明けに織り込む。質疑応答がないため踏み込んだ言及がなければ方向感は乏しい |
| 1ヶ月後 | 63,000円〜69,500円 | 米雇用統計と日銀9月会合が焦点。東京都区部コアCPIが+1.8%へ鈍化した点も注視される |
| 1年後 | 58,000円〜78,000円 | AI投資サイクルの持続性、米国の金融政策、中東情勢と原油価格、日銀の正常化ペースが主な変動要因 |
この日の終値は、8月21日時点の75日移動平均線6万6241円を上回りました。ただし高値6万6842円は前日の高値6万6954円に届いておらず、上値の確認はできていません。
今日のまとめ
アドバンテストは週間で1.75%下げただけですが、日経平均を毎日数百円単位で動かし続けました。キオクシアは5兆円の投資計画という大型材料を発表しながら8.8%安。前日に織り込まれていたためで、27日のアドバンテストと同じ構図です。
そして週間ではTOPIXが+1.95%と、日経平均の3倍以上上昇しました。値がさAI株の激しい上下が、市場全体の静かな上昇を覆い隠していた1週間でした。
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