日経平均は3日ぶり反落、終値は6万6131円
2026年8月27日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比130円18銭(0.20%)安の6万6131円98銭と3営業日ぶりに反落しました。ただし終値だけでは、この日の値動きは伝わりません。
始値は513円高の6万6775円78銭。高値では692円高の6万6954円69銭まで買われました。そこから822円押し戻されて、終値はマイナスです。一方でTOPIXは6.20ポイント高の4117.22ポイントと6日続伸しました。
相場を動かした主な材料
朝方の買いの源泉は、日本時間27日早朝に発表された米エヌビディアの決算です。2026年5〜7月期は市場予想を上回る増収増益で、28年1月期通期は約70%の増収になるとの見通しも示されました。
しかし買いは前場中盤までしか続きませんでした。28日にウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を控えるうえ、前日発表の米7月PCE物価指数が市場予想を上回ったことでインフレ懸念が再燃。持ち高調整の売りが出て、下げ幅は一時400円を超えました。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し下げたのはアドバンテストで、1銘柄で日経平均を約263円押し下げました。この日の下げ幅130円の2倍にあたります。次いでファーストリテイリングが約47円、リクルートHDが約19円です。
アドバンテストはエヌビディアに検査装置を供給する企業で、好決算の恩恵を受ける立場にあります。それでも3.05%下落したのは、前日26日に決算を先回りする形ですでに大きく買われていたためです。押し上げ寄与のトップはキオクシアHDで約59円、次いで東京エレクトロンが約50円でした。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄数は712で全体の45.7%、値下がりは769でした。値下がりがやや優勢でしたが、TOPIXとJPX日経400はともに6日続伸し、東証グロース市場250指数は3カ月ぶりの高値を付けています。
下げたのは日経平均だけで、これは8月24日と同じ構図です。売買代金は7兆8700億円と前日から17%増えました。3営業日連続で細っていた商いが、イベント通過とともに膨らんだ形です。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 65,500円〜67,000円 | 28日夜のウォーシュFRB議長講演を控え、週末を挟むため持ち高を落とす動きが出やすい |
| 1ヶ月後 | 62,500円〜69,000円 | ジャクソンホール通過後の米金融政策の方向性と、日銀9月会合での利上げ判断が焦点 |
| 1年後 | 58,000円〜78,000円 | AI投資サイクルの持続性、米国の金融政策、中東情勢と原油価格、日銀の正常化ペースが主な変動要因 |
この日のザラ場高値6万6954円は8月20日の高値6万6325円を明確に上抜けましたが、終値では届きませんでした。前日26日も同じ形で、2日連続の「ザラ場上抜け・終値失速」となっています。
今日のまとめ
決算の中身がどれだけ良くても、株価がそれをすでに織り込んでいれば、発表は売り材料になります。アドバンテストは月曜に338円押し下げ、水曜に302円押し上げ、木曜に263円押し下げました。
そして日経平均は8月21日から4営業日で115円しか動いていません。毎日1,000円を超える値幅が出ているにもかかわらずです。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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