日経平均は3日ぶり反発、終値は6万5856円
2026年8月25日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比328円34銭(0.50%)高の6万5856円43銭と3営業日ぶりに反発しました。ただし値動きは荒く、寄り付きは332円安、朝方には安値6万4609円47銭まで沈んでいます。
そこから終値まで1,247円切り返した計算です。日中の値幅は1,294円に達しました。TOPIXも20.38ポイント高の4093.67ポイントと4日続伸しています。
相場を動かした主な材料
朝方の売りは、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.7%下落した流れを受けたものです。半導体関連への売りが先行し、一時900円を超える下落となりました。
その後は韓国KOSPIと台湾加権指数が午後に上昇へ転じ、投資家心理を支えました。米10年債利回りが4.700%へ低下し、原油先物も下落したことで、金利上昇への警戒が和らいだ点も追い風です。ただし東証プライムの売買代金は7兆99億円と、4月21日以来4カ月ぶりの低水準でした。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
押し上げ寄与のトップはソフトバンクグループで、1銘柄で約90円押し上げました。次いでイビデンが約79円、フジクラが約56円です。前日24日に下落寄与の上位だった銘柄が、そのまま買い戻された形になっています。
押し下げたのはファーストリテイリングで約25円、次いでアドバンテストが約12円、ホンダが約10円でした。日経平均構成銘柄は値上がり139、値下がり82で、寄与度合計も押し上げ側が3倍以上を占めています。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄数は846で全体の約54%、値下がりは647でした。東証33業種では22業種が上昇し、下落は11業種です。上昇率トップは非鉄金属で、古河電気工業やフジクラといった電線関連が牽引しました。
一方、東証が発表した空売り比率は43.0%と、前日の45.8%から低下しています。商いが細るなかでの反発であり、新規の買いというよりショートの買い戻しが上昇を支えた可能性があります。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 65,000円〜66,500円 | 27日早朝のエヌビディア決算を控え、薄商いのなかで方向感の乏しい展開が続く想定 |
| 1ヶ月後 | 62,500円〜68,500円 | 27日のエヌビディア決算と氷見野日銀副総裁の会見、28日のジャクソンホール講演を通過してAI関連の方向感が定まる |
| 1年後 | 58,000円〜78,000円 | AI投資サイクルの持続性、米国の金融政策、中東情勢と原油価格、日銀の正常化ペースが主な変動要因 |
この日の安値6万4609円は、8月19日の安値6万5133円を明確に下回りました。日中に下値を切り下げたうえで、終値では8月21日時点の25日移動平均線6万5615円を回復しています。
今日のまとめ
900円超の急落から切り返して328円高という数字だけを見れば力強い反発ですが、売買代金は4カ月ぶりの低水準で、空売り比率も低下しました。上昇の主体が誰だったかを考えると、単純な強気転換とは言い切れない面があります。
物色の中身にも変化が見えます。AI関連として買われたのは半導体ではなく、電線や基板でした。
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