日経平均は3日ぶり反発、終値は6万6216円
8月20日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比890円37銭(1.36%)高の6万6216円79銭で取引を終えました。3営業日ぶりの反発です。
幅広い銘柄に買いが先行して始まり、前場中盤に高値6万6325円32銭をつけました。心理的節目の6万6000円台を回復すると戻り待ちの売りも出て、後場は6万6100円から6万6200円付近を中心にもみ合っています。
相場を動かした主な材料
今週の流れを変えたのは、米財務省が19日に発表した国債の買い入れ消却(バイバック)の増額でした。1回あたりの上限額を20億ドルから少なくとも40億ドルに引き上げるもので、対象は10〜20年債と20〜30年債です。18日に30年物米国債利回りが19年ぶりの水準をつけた直後だけに、超長期金利の押し下げを狙った措置とみられています。
これを受けて米長期金利は一時4.63%まで低下。流れは国内にも波及し、20日の新発10年物国債利回りは一時2.83%と前日比0.065%低下しました。18日の2.945%からは0.115%の低下です。
売られすぎの反動も大きく働きました。日経平均は18日と19日の2営業日で3900円近く下げていたため、値ごろ感を意識した買いが自動車や建設など幅広い業種に広がっています。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
プラス寄与の首位はソフトバンクグループ(約128円)で、ファーストリテイリング(約107円)、アドバンテスト(約82円)が続きました。ただし上位2銘柄を合わせても指数上昇幅の約27%にとどまり、値上がりした182銘柄が薄く広く指数を押し上げた形です。
一方、マイナス寄与は東京エレクトロン(約64円)、イビデン(約37円)、京セラ(約19円)と半導体・電子部品が並びました。今週ずっと指数を動かしてきたセクターが、上昇日には参加していません。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり比率は84.8%、値下がりは13.1%。ストップ高は7銘柄でストップ安はゼロでした。業種別では輸送用機器、電気・ガス業、医薬品などが上昇し、鉄鋼、銀行業、保険業は金利低下を受けて下落しています。
TOPIXも47.42ポイント(1.18%)高の4059.73と3日ぶりに反発しました。売買代金は概算8兆6034億円と前日の10兆1151億円から減少しています。トヨタ自動車が4.25%高、ホンダが4.78%高と、円高が進んだ日に自動車株が買われた点にも売られすぎの反動の強さが表れています。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 65,500円〜67,500円 | 朝の7月全国CPI次第。上振れすれば長期金利の再上昇と半導体株への逆風が意識される一方、落ち着けば買い戻しが続きやすい |
| 1ヶ月後 | 62,000円〜70,000円 | 8月26日のエヌビディア決算、8月27〜29日のジャクソンホール会議、9月の日銀会合 |
| 1年後 | 57,000円〜79,000円 | AI関連投資の資金調達環境と企業業績、日米の金利水準、中東情勢と原油価格の動向 |
今日のまとめ
戻したのは相場全体で、戻らなかったのは今週の主役だった半導体でした。上げを作ったのは売られすぎていた自動車・医薬品・内需・非鉄という広い層です。ただし金利低下の源が米財務省の技術的な措置である点は押さえておきたいところで、明日朝の7月全国CPIが次の分かれ目になりそうです。
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