日経平均は3日続伸、終値は6万8,308円
2026年8月13日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比784円53銭(1.16%)高の6万8,308円59銭となり、3日続伸しました。上げ幅は一時1,200円を超え、終値としては約1カ月ぶりに6万8,000円台を回復しています。
前夜発表された米7月消費者物価指数(CPI)が市場予想通りの鈍化となり、早期の利上げ観測が後退したことが直接のきっかけです。TOPIXも37.04ポイント(0.89%)高の4,176.04ポイントと7日続伸し、連日で最高値を更新しました。
相場を動かした主な材料
最大の材料は米7月CPIです。前年同月比3.4%上昇と伸び率が前月から鈍化し、事前の市場予想通りの水準となりました。コア指数は前年比2.5%上昇と2021年3月以来の低い伸びに並び、短期金融市場では9月FOMCでの利上げ確率が40%程度まで後退しています。
これを受けて12日の米市場ではAI関連銘柄が買われ、SOX指数は2.49%上昇しました。6月下旬から急落していたAI・半導体株に資金が再び向かった形です。ただし6万8,500円を上回る水準では戻り待ちの売りが出て、買い一巡後は上値の重い展開となりました。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
プラス寄与のトップはアドバンテストで、1銘柄で日経平均を約335円押し上げました。上げ幅784円に対して実に4割強にあたります。同社は株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。2位の東京エレクトロンが約125円、3位のイビデンが約72円と続きます。
上位2銘柄の押し上げは約460円で、上げ幅の約59%。12日は上位2銘柄で約39%でしたから、特定銘柄への集中度が再び高まったことになります。
一方、マイナス寄与のトップはファーストリテイリングで約56円の押し下げ。ファナック、コナミGが続きました。好決算を発表した東京海上ホールディングスも売られています。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり比率は64.9%、値下がりは32.0%でした。10日の58%、12日の63%から3営業日連続で上昇し、今週で最も高い水準です。売買代金も10兆206億円と10兆円を超えました。ただし売買高は24億株と3日で最も少なく、値がさ株中心の商いだったことがうかがえます。
業種別では銀行業が上昇率トップ。ガラス・土石製品、電気機器、金属製品も上昇し、ゴム製品、鉄鋼、その他製品が下落しました。
寄与度は再び集中したのに、市場全体の広がりは損なわれていない。一見矛盾するこの状況は、日経平均を半導体が、TOPIXを銀行が押し上げるという二枚看板が成立していたためです。銀行株の上昇には、日銀の早期利上げ観測が背景にあるとの見方が出ています。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日(8月14日) | 67,000円〜69,400円 | 今晩の米PPIと8月限オプションSQが重なります。SQ通過後は需給要因が剥がれやすく、振れ幅が大きくなる可能性があります |
| 1ヶ月後 | 63,500円〜72,800円 | 9月FOMCでの利上げ有無が最大の分岐点。今月後半のジャクソンホール会議でのウォーシュ議長の発言も注目されます |
| 1年後 | 59,000円〜84,000円 | AIインフラ投資の持続性、日銀の利上げペース、原油価格と長期金利の落ち着きどころが主な変数となります |
今日のまとめ
集中は戻ったが、広がりも残った——今日の相場はその一言に尽きます。アドバンテスト1銘柄が上げ幅の4割を稼ぐ一方で、値上がり比率は今週最高。半導体と銀行という別々のエンジンが同時に動いた結果です。
気になるのは、CPIが鈍化した日に米長期金利が下がらなかった点です。株が反応したのは短期金利だけでした。今晩は米PPI、明日は8月限のオプションSQ。今日の上昇にヘッジ買いが含まれていたとすれば、その分が剥がれる可能性もあります。
寄与度の推移やテクニカル面の詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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