日経平均は続伸、終値は6万7,524円

山の日を挟んだ2026年8月12日の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比553円84銭(0.83%)高の6万7,524円06銭となり、続伸しました。6万7,000円台の回復は7月15日以来、およそ1カ月ぶりです。

前場は上昇と下落を行き来する方向感を欠く展開でしたが、後場に上げ幅を広げ、午後2時33分には599円高の6万7,569円まで上昇しました。TOPIXは38.39ポイント(0.94%)高の4,139.00ポイントと6日続伸し、7月6日以来およそ1カ月ぶりに最高値を更新しています。

相場を動かした主な材料

最大の追い風は米AI・半導体関連株の上昇です。11日の米市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が反発しました。背景には、エヌビディアが10日に公表したAIデータセンター構築支援の仕組みがあります。米金融大手など6社と組み、5000億ドル規模の資金を調達して顧客企業がAIインフラを構築できるようにするという内容で、受注側となる日本の半導体企業に恩恵が及ぶとの見方が広がりました。

韓国のサムスン電子とSKハイニックスが上昇し、KOSPIが堅調に推移したことも支えとなっています。一方、中東情勢の不透明感から原油価格が上昇し、鉱業株が物色されました。今晩の米CPI発表を控え、積極的な買いを見送る向きもありました。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

プラス寄与のトップは東京エレクトロンで、1銘柄で日経平均を約149円押し上げました。2位のアドバンテストが約70円、3位のリクルートホールディングスが約50円と続きます。フジクラ、キオクシアHD、イビデンも上位に入りました。

ここで注目したいのが、上位2銘柄の押し上げが約218円にとどまった点です。上げ幅553円に対して約39%。10日は上位2銘柄で約801円、上げ幅の約59%を占めていましたから、特定銘柄への依存度がはっきり下がりました。

マイナス寄与のトップはファーストリテイリングで約54円の押し下げ。ダイキン工業、豊田通商が続きました。決算が市場予想に届かなかったサンリオは一時20%安まで売られています。

市場全体の温度感

東証プライムの値上がりは983銘柄、値下がりは530銘柄、変わらずは43銘柄でした。値上がり比率は63%と、10日の58%から上昇しています。日経平均の構成銘柄でも135勝88敗と、10日の121勝102敗から改善しました。

業種別では33業種のうち21業種が上昇。非鉄金属、銀行業、鉱業、サービス業、電気機器が上昇上位で、ゴム製品、海運業、空運業が下落しました。10日は銀行と石油関連がそろって下落側にいましたから、同じ金利上昇と原油高という材料の受け止め方が2営業日で反転した形です。

上げ幅は10日の3分の1以下なのに、上昇した銘柄の数はむしろ増えた。TOPIXが最高値を更新したのは、この構造の反映といえます。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日(8月13日)66,300円〜68,300円米CPIに東京市場が反応する初日。上振れなら利上げ観測の再燃、鈍化なら7月22日高値の突破が意識されやすい局面です
1ヶ月後63,000円〜72,000円9月FOMCでの利上げ有無が最大の分岐点。ホルムズ海峡の通航正常化が進めば原油とインフレ両面の重荷が軽くなる可能性があります
1年後58,000円〜83,000円AIインフラ投資の持続性、日銀の利上げペース、中東情勢と原油価格の落ち着きどころが主な変数となります

今日のまとめ

上げ幅は縮み、裾野は広がった——今日の相場はその一言に尽きます。指数の上昇率だけを10日と比べると勢いが落ちたように見えますが、参加している銘柄はむしろ増えました。

今晩21時30分に米7月CPIが発表されます。東京市場が反応するのは13日。買われるのが再び半導体だけに戻るのか、それとも今日のように銀行や資源を巻き込んだ形が続くのかが、今週の相場の性格を決めそうです。

寄与度の内訳やテクニカル面の詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。

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【2026年8月12日】今日の日本株 深掘りノート|上げ幅は3分の1でもTOPIXは最高値、物色は集中から拡散へ
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