日経平均は3日ぶり反落、終値は64,996円

26日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前日比162円10銭(0.25%)安の64,996円09銭。前日まで3営業日で合計3,700円超の急騰を演じた後とあって、朝方から短期的な利益確定売りが先行した。寄り付き直後に65,317円の高値をつけた後は売りに押され、前場の安値は64,605円と一時500円超の下落幅となった。ただし節目の6万5000円を割り込む場面では押し目買いが入り、大引けにかけて下げ幅を大きく縮小させた。

相場を動かした主な材料

最大の圧迫材料は「最高値翌日の達成感と過熱警戒」だ。前日に史上最高値65,408円を更新したばかりで、短期資金の利確売りが集中した。加えて、芝浦機械(6104)が今期の利益計画を「小幅減益」と発表しコンセンサスを下回ったためストップ安となり、製造業・工作機械セクター全体に売りが波及した。

一方、ソフトバンクグループ(SBG)は一時+12%超と急伸し、OpenAI IPO観測とAIモメンタムを背景に単独で指数を約620円押し上げた。この「SBGが620円押し上げて、それでも162円安」という結果が、本日の相場の性格を端的に示している。英米が前日まで祝日休場だった影響で市場参加者が限られたことも、方向感の出にくい地合いにつながった。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

指数を支えた最大の存在はSBGで、約620円の押し上げ寄与。ファストリテイリングも小幅プラスで下支えした。値上がり率1位はツバキ・ナカシマ(6464)の+23.60%(EV関連材料)、2位はアステリア(3853)の+17.92%と、個別の材料株物色も活発だった。

重荷になったのは芝浦機械(▲14.15%)のほか、KLab(▲16.45%)、エンプラス(▲8.41%)、WScope(▲8.31%)など精密・半導体関連の中小型株。アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体主力株も前日の急騰後に利確売りが出た。年初来安値を更新した銘柄が135社と、年初来高値更新(92社)を上回った点が相場の内実の弱さを示している。

市場全体の温度感

日経平均が史上最高値圏にある一方、年初来安値更新が高値更新を上回るという「二層構造」が鮮明だ。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は16倍超と過去最高水準にあり、SBG・ファストリなどごく一部の値がさ株が指数を牽引する構図が続いている。AI関連の主力銘柄に資金が集中し、中小型株や内需・製造業は取り残される格差が広がっている。一方で、6万5000円割れでは下値買いが入る底堅さも確認でき、先高期待そのものは依然として根強い。

今後の日経平均の見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日(5/27)64,000円〜66,000円英米市場の再開後の動向。米消費者信頼感指数(CB)の結果。イラン和平の続報。
1ヶ月後(6月下旬)62,000円〜68,000円米・イラン停戦合意の有無とホルムズ海峡開放のタイミング。FOMCの政策スタンス。日本の成長戦略発表内容。
1年後(2027年5月)60,000円〜75,000円AIインフラ投資の持続性。日本企業のEPS拡大トレンド。NT倍率の正常化(TOPIX追い上げ)の有無。

今日のまとめ

「SBGが620円押し上げて、それでも162円安」——この数字が今日の相場の本質を語っている。指数は史上最高値圏を維持しているものの、その内実は一部銘柄への集中と多くの銘柄の出遅れという二層構造だ。6万5000円という節目の攻防と、英米市場の本格再開後の外部環境が次の方向性を左右しそうだ。

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【2026年5月26日】今日の日本株 深掘りノート|SBGが620円押し上げも6万5000円の壁——「最高値翌日の宿命」と、見え始めた相場の二層構造

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