詳しい分析は「深掘りノート」もあわせてご覧ください。

日経平均は大幅続伸、終値は65,158円

25日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、終値は前週末比1,819円12銭(+2.87%)高の65,158円19銭と、史上初めて65,000円の大台を突破しました。取引時間中には年初来高値となる65,254円もつけました。TOPIXも前週末比+50.11ポイント(+1.29%)高の3,942.57と、2月27日以来約3カ月ぶりに最高値を更新。東証プライム市場の売買代金は約10兆536億円と活況でした。

なお本日は英国(バンクホリデー)・米国(メモリアルデー)ともに休場。薄商いの中での動きだった点は留意が必要です。

相場を動かした主な材料

最大の材料は米・イラン合意期待による原油価格の急落です。週末23日にトランプ米大統領がSNSで「イランとの合意がほぼ完了した」と投稿。ホルムズ海峡の開放に向けた基本合意を伝える報道も相次ぎ、WTI原油先物が週明けの時間外で90ドル台前半まで大幅下落しました。原油安はインフレ懸念の後退を意味し、国内の10年国債利回りも先週末の約2.78%から約2.71%へ低下。この金利低下が、AI・半導体関連の成長株への買い材料となりました。

加えて、前週末22日の米国市場でNYダウが過去最高値を更新(+294ドル)していたことも強い追い風となり、週明けの東京市場は寄り付きから主力株に大量の買いが入りました。

指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄

最大の押し上げ役はソフトバンクグループ(9984)で、1銘柄で日経平均を400円超押し上げたとみられます。OpenAI IPO申請報道と傘下の英アーム株急騰が重なり、上場来高値を更新して時価総額が40兆円台に乗せました。次いでアドバンテスト(6857)が200円超の押し上げ寄与。東京エレクトロン・TDK・フジクラなどAI・半導体・電線関連も軒並み上昇しました。

一方、東京海上HD(8766)は長期金利低下による運用利回り低下懸念から下落。KDDI・コナミGなども小幅安となりました。また保険業・不動産業などが値下がり業種の上位に並び、相場の恩恵が全体に行き渡ったわけではありません。

市場全体の温度感

日経平均の大幅高とは対照的に、東証プライム市場では値下がり銘柄数が853銘柄(約54%)と過半数を超え、値上がりは686銘柄(約43%)にとどまりました。日経平均が+2.87%上昇したにもかかわらず、市場の過半数が下落しているという乖離は、SBGやアドバンテストなど一部の値がさ株への集中度の高さを反映しています。TOPIXの上昇率(+1.29%)が日経平均(+2.87%)の半分以下にとどまっていることも、この構造的なバイアスを示しています。「市場全体が強い」というよりは「AI・半導体という特定テーマへの資金集中」が続いている相場と読み取るのが適切です。

今後の日経平均の見通し

期間 強気シナリオ 中立シナリオ 弱気シナリオ
翌営業日(5/26) 65,500〜66,000円 64,000〜65,500円 63,000〜64,000円
1ヵ月後(6月下旬) 66,000〜68,000円 62,000〜65,000円 58,000〜62,000円
1年後(2027年5月) 70,000〜75,000円 60,000〜67,000円 50,000〜58,000円

翌営業日の焦点は米国の連休明け(メモリアルデー明け)の反応です。本日の急騰が薄商いの中での動きであったため、米国機関投資家が実際に参加した後の値動きが「本物の評価」となります。今週後半には28日(木)に米4月PCEデフレーターと1-3月期GDP改定値、29日(金)に東京都区部CPIが発表予定。米国の利上げ観測と国内の金融政策の行方が、引き続き相場の方向性を左右します。

※本シナリオは相場の方向性を考えるための参考です。投資の最終判断はご自身でお願いします。

今日のまとめ

日経平均は史上初めて65,000円の大台を突破しました。イラン和平期待による原油安→国内金利低下→AI・半導体株急伸という連鎖が、歴史的な節目越えを演出した一日でした。ただし相場の「中身」では過半数の銘柄が下落しており、一部の値がさ株への集中度の高さは変わっていません。詳しい分析(寄与度・業種別・テクニカル・見通し)は深掘りノートをご覧ください。

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