2026年5月21日(木)の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1,879円73銭高の61,684円14銭で引けました。6営業日ぶりの反発で、上げ幅は日中一時2,200円を超えました。先週末の年初来高値(63,799円)から6営業日で4,000円近く下落していた分を、一気に取り戻す動きです。
日経平均は6日ぶり反発、終値は61,684円
上げ幅1,879円という数字は、今年に入ってからでも指折りの大きさです。始値から高値にかけて前日比2,200円超まで上昇し、6万2,000円台を回復する場面もありました。東証プライムの売買代金は10兆5,928億円と活況水準を維持し、市場参加者の熱気を感じさせる1日でした。
相場を動かした主な材料
本日の相場を引っ張った最大の材料は、ソフトバンクグループ(SBG)の出資先・米OpenAIのIPO(新規株式公開)申請観測でした。OpenAIが上場申請したとの報道が伝わると、SBGはストップ高(+19.84%)まで買われ、1銘柄だけで日経平均を800円強押し上げるという驚異的な貢献となりました。「OpenAIの企業価値が明確になることで、SBGが持つ価値も可視化される」という期待が一気に高まりました。
もうひとつの材料は米エヌビディアの好決算です。日本時間の21日早朝に発表された決算で、次の四半期の売上高見通しが市場予想を上回りました。アドバンテスト・東京エレクトロン・イビデン・村田製作所など、エヌビディアと取引のある日本の半導体・電子部品メーカーが軒並み急伸しています。半導体メモリー大手のキオクシアも上場来高値を更新し、売買代金が個別銘柄として初めて3兆円を突破、時価総額も30兆円を超えました。
加えて、前日まで30年ぶりの水準まで上昇していた国内長期金利が一服したことも、ハイテク株への買い戻しを後押しする形になりました。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
指数上昇を牽引したのは圧倒的にSBGです。1銘柄で上げ幅の約43%を担ったという計算になります。その他、アドバンテスト・キオクシア・ソシオネクス(+19%超)・イビデン(一時+17%)・村田製(一時+10%)といったAI・半導体関連株が上位に並んでいます。銀行株(三菱UFJ・三井住友FG)も、日銀の6月利上げ観測を背景に堅調でした。
一方、ファストリやKDDIは利益確定売りに押されて下落しました。
市場全体の温度感
値上がり銘柄は1,014(約64%)、値下がりは504(約32%)と、比率だけ見れば買い優勢ですが、日経平均の上昇幅(+3.14%)に対してTOPIXの上昇(+1.64%)が半分程度にとどまっているのが今日の相場の特徴です。SBGとキオクシア・アドバンテストなど一部の銘柄への集中が実態であり、「全面高」とは少し異なる相場でした。
ただし売買代金は10兆円超と活発で、市場全体の参加意欲は高い状態が続いています。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ(目安) |
|---|---|
| 翌営業日(5月22日) | 60,500〜63,000円 |
| 1ヶ月後(6月下旬) | 59,000〜65,000円 |
| 1年後(2027年5月) | 60,000〜75,000円 |
大幅高の翌日は利益確定売りが出やすいため、翌営業日は上下どちらにも振れやすい展開が想定されます。注目すべきは米イランの和平交渉の行方と日銀の6月利上げ判断の2点です。イランとの和平合意が近づけば原油安・金利低下→株高の流れが続きやすく、決裂となればリスクオフに傾く可能性があります。また、本日の日銀・小枝審議委員が利上げに前向きな姿勢を示しており、6月15〜16日の金融政策決定会合が近づくにつれて神経質な場面が増えそうです。1年後の見通しは不確実性が高く、幅を持って見る必要があります。
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