日経平均は小幅続落、終値は6万5142円
9日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落し、前日比126円55銭(0.19%)安の6万5142円78銭で取引を終えました。前日の米国株安を受けて売りが先行しましたが、下値も限定的でした。
取引開始直後に6万5076円19銭まで下げた後、原油高を背景に資源関連へ買いが向かい、前場中盤には6万5794円03銭までプラス圏を回復しています。ただ買いは続かず、後場はマイナス圏で軟調にもみ合いました。TOPIXは3.69ポイント(0.09%)安の4046.64と続落しています。
相場を動かした主な材料
最大の材料は米コーニングの大型受注です。同社がベライゾンと光ファイバーの長期供給契約を結んだと発表し、コーニング株は7.5%高となりました。この流れが東京市場にも波及し、古河電気工業が12.63%高、フジクラが8.07%高と電線株が急騰しています。AIインフラ投資の対象が半導体だけでなく光ファイバーにも及ぶという見方が広がりました。
一方で上値は重い展開でした。前日8日の米国市場ではNYダウが628ドル安と続落。中東情勢の悪化を受けた原油高がインフレ再燃への警戒を強め、日銀の利上げペースが加速するとの観測も投資家心理の重荷となりました。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
プラス寄与はソフトバンクグループが約204円で3営業日連続のトップ、フジクラが約82円、イビデンが約41円と続きました。3日間でソフトバンクGだけで約750円分を押し上げています。
マイナス寄与はアドバンテストが約232円、ファーストリテイリングが約150円でした。この2銘柄だけで約382円の押し下げとなり、両社がなければ日経平均はプラスで引けていた計算になります。同じ半導体関連でも、電線・光通信が買われる一方で検査・装置は売られており、テーマ単位での選別が進みました。
市場全体の温度感
日経平均採用銘柄は値上がり113、値下がり110と、3営業日ぶりに値上がりが優勢となりました。それでも指数がマイナスなのは、下げた銘柄の株価水準が高かったためです。東証プライム全体では値下がりが59%と依然優勢ですが、前日の74.5%からは大きく改善しています。
東証33業種は上昇16業種・下落17業種とほぼ拮抗しました。原油高を受けて非鉄金属、石油・石炭製品、鉱業が上昇した一方、証券、サービス、小売、保険、医薬品が下落しています。売買代金は9兆2303億円と3営業日連続で増加し、資金の入れ替えは活発でした。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 64,400円〜66,000円 | 米CPIへの警戒と原油価格の水準。65,000円を維持できれば戻りを試すが、割り込めば下値模索 |
| 1ヶ月後 | 61,500円〜68,500円 | 日銀会合とFOMCの結果、中東情勢の帰趨。日米同時の引き締め観測が強まれば調整も |
| 1年後 | 57,000円〜79,000円 | AIインフラ投資の裾野の広がり、エネルギー価格の落ち着きどころ、為替の中期水準 |
今日のまとめ
値上がり銘柄の方が多いのに指数はマイナスという、前日までとは逆向きのズレが生じた一日でした。25日移動平均線は依然として上値抵抗線として意識されている一方、下値では6万5000円が維持されています。
今週は米消費者物価指数の発表が控えており、インフレ再燃が確認されるかどうかで地合いが変わりやすい局面が続きそうです。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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