日経平均は5日続伸、終値は6万9220円
8月17日の東京株式市場で、日経平均株価は前週末比506円45銭(0.74%)高の6万9220円25銭で取引を終えました。5営業日続伸で、終値が6万9000円台に乗せるのは7月6日以来およそ1カ月半ぶりです。
朝方は前週末終値を挟んで方向感を欠き、前場中盤には一時マイナス圏に沈む場面もありました。後場に入るとAI・半導体関連の値がさ株に買いが厚みを増し、終盤に高値6万9225円57銭をつけて着地しています。
相場を動かした主な材料
最大の材料は、AI・半導体関連への資金流入です。前週末の米国市場は主要3指数が揃って小幅安となりましたが、そのなかでメモリー関連の一角が逆行高となり、この流れが東京市場に持ち込まれました。
米国の早期利上げ観測が後退したことも支えとなりました。前週末発表の米7月小売売上高と8月ミシガン大消費者マインド指数がいずれも予想を下回り、FRBの利上げが急がれなくなるとの見方につながっています。
一方、国内では長期金利が重荷となりました。新発10年物国債の利回りは一時2.930%と、およそ30年ぶりの高水準に上昇。日銀の9月利上げ観測と財政悪化への警戒が背景で、株式の相対的な割高感が意識されました。
指数を支えた銘柄と重荷になった銘柄
プラス寄与の中心はアドバンテスト(+219円)、キオクシアHD(+190円)、ソフトバンクグループ(+118円)でした。ここに東京エレクトロンとフジクラを加えた上位5銘柄で、指数を約708円押し上げています。日経平均の上昇幅506円を上回る規模です。とくにキオクシアHDは1日で15%を超える上昇となりました。
マイナス寄与はファーストリテイリング(▲24円)、ソニーグループ(▲22円)、KDDI(▲17円)が上位。医薬品や商社、内需系にも売りが広がりました。
市場全体の温度感
東証プライムの値上がり銘柄は627、値下がりは890、変わらずは39。値上がり比率は約4割にとどまりました。東証33業種のうち上昇したのは非鉄金属、海運など8業種で、25業種が下落しています。
TOPIXは13.09ポイント(0.31%)安の4184.11と9営業日ぶりに反落しました。売買代金は概算8兆9492億円と、前週まで続いた9兆円台を割り込んでいます。指数は上昇したものの、相場全体としては売り優勢の一日だったといえます。
今後の日経平均の見通し
| 期間 | 想定レンジ | 主な前提条件 |
|---|---|---|
| 翌営業日 | 68,500円〜69,800円 | 半導体株への物色が続けば7万円を試す一方、長期金利が3%に接近すれば上値は重くなりやすい |
| 1ヶ月後 | 66,000円〜72,000円 | 9月の日銀会合と米FOMCの結果、7月全国CPIの水準、概算要求をめぐる財政懸念の推移 |
| 1年後 | 60,000円〜82,000円 | AI関連投資の持続性と企業業績、日銀の利上げペース、中東情勢と原油価格の動向 |
今日のまとめ
6万9000円台回復という見出しの裏で、値上がり銘柄は4割、TOPIXは反落。上位5銘柄が指数の上昇分をすべてまかなった、広がりを欠く上昇でした。7万円を試す局面が近づく一方、長期金利3%の攻防がその試金石になりそうです。
より詳しい分析は深掘りノートをご覧ください。
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