2026年6月18日の東京株式市場で、日経平均株価は6日続伸し、前日比1151円24銭(1.65%)高の7万1053円49銭で取引を終え、史上初めて終値で7万円台に乗せました。前日の米FOMCがタカ派的な内容と受け止められ米国株3指数がそろって下落したにもかかわらず、日本株は逆行高となった珍しい一日です。本記事ではこの逆行高の背景を深掘りします。

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相場サマリー

指数終値前日比騰落率
日経平均株価71,053.49円+1,151.24円+1.65%
TOPIX確認できず確認できず確認できず(取引時間中に史上最高値を更新)
東証グロース250指数確認できず確認できず確認できず

東証プライム市場の売買代金は概算で11兆8600億円でした。値上がり銘柄数は937、値下がりは579となり、値上がり銘柄が優勢でした。

日経平均を動かした主な要因

最大の要因は、米国とイランが17日に署名済みの戦闘終結に向けた覚書の文面を公表したことです。14項目の覚書は4月に発表された停戦を60日間延長し、両国が最終的な停戦の交渉を行えるようにする内容で、中東情勢に対する懸念がさらに後退しました。

第二に、前日のFOMCを無難に通過した安心感が挙げられます。政策金利は4会合連続で据え置かれ、内容自体はタカ派的でしたが、結果が判明したことによる不確実性の解消が買い安心感につながりました。

第三に、ソフトバンクグループ傘下のアームの大幅高を手がかりに、ソフトバンクグループ自体が4%を超える上昇となったことが大きく指数を押し上げました。米国でナスダックが下落する中でも、半導体株や電子部品株の一角には強い買いが入り、東京市場にも波及しました。

あわせて、フィラデルフィア半導体指数が前日の米国市場で1.38%上昇したことも、東京市場でのAI・半導体関連株の押し上げに寄与しました。

寄与度分析

傘下アームの大幅高を背景にソフトバンクグループが4%を超える上昇となり、指数を大きく押し上げました。電子部品株では村田製作所やイビデンが買いを集め、証券会社が投資判断を引き上げたリクルートホールディングスも急伸しました。米国の年内利上げが意識されたことから、三菱UFJ、三井住友、みずほFGなどメガバンクにも資金が向かいました。

区分銘柄名寄与度(円)株価の動き
上昇銘柄ソフトバンクグループ確認できず傘下アーム高を背景に4%超上昇
上昇銘柄村田製作所確認できず上昇
上昇銘柄イビデン確認できず上昇
上昇銘柄リクルートホールディングス確認できず証券会社の評価引き上げで急伸
下落銘柄太陽誘電確認できず証券会社の評価引き下げで4%超下落
下落銘柄ニトリホールディングス確認できず円安進行で「円高メリット銘柄」として売られる

※終値時点の確定寄与度(円換算)は本記事執筆時点では確認できておりません。後日の速報データで確認が取れ次第、補足する予定です。

東証プライム騰落状況

東証プライムの値上がり銘柄は937、値下がりは579となり、値上がり銘柄が優勢でした。日経平均の大幅高に加え、構成銘柄全体でも上昇が下落を上回り、相場全体への広がりが確認できる一日となりました。

業種別では銀行、サービス、電気機器などが上昇した一方、非鉄金属、石油・石炭、海運などが下落しました。

業種別・テーマ別の動き

半導体・AI関連

ソフトバンクグループが傘下アームの大幅高を手がかりに4%を超える上昇となりました。村田製作所やイビデンも買いを集めましたが、太陽誘電は証券会社の投資評価引き下げを受けて4%を超える下落となり、同セクター内でも明暗が分かれました。

銀行

米国の年内利上げが意識されたことから、三菱UFJ、三井住友、みずほFGなどメガバンクに資金が向かいました。

人材・サービス

証券会社が投資判断を引き上げたリクルートホールディングスが急伸しました。

小売・家具、自動車

為替市場でドル高・円安が進行したことから、「円高メリット銘柄」とみられているニトリホールディングスが象徴的に売り込まれました。円安局面でも為替介入が警戒されたためか、トヨタや日産自動車など自動車株は軟調でした。

ゲーム・エンタメ

コナミグループ、カプコン、任天堂などゲーム株の弱さが目立ちました。

為替・米国株・金利の影響

ドル円は15時時点で160.64円となりました。米10年債利回りが一時4.44%台へ低下し、WTI原油先物価格が74ドル台半ばまで下値を広げたこと、円買い介入への警戒感が高まっていることなどで、160.60円付近で伸び悩む展開が続きました。一時160円80銭近辺まで買われ、4月30日に当局が市場介入に踏み切った水準(160円73銭前後)を上回る円安水準となり、介入警戒感が一段と高まっています。

前営業日(6月17日)の米国株式市場はFOMCの結果を受けて下落し、NYダウは前日比507.12ドル安の51,492.55ドル、ナスダック総合指数は同354.68ポイント安の26,024.72ポイントで取引を終えました。一方、フィラデルフィア半導体指数は1.38%上昇しており、ハイテク株の中でも明暗が分かれる展開でした。

FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%で4会合連続据え置かれましたが、ウォーシュ新FRB議長は自身の金利見通しの提出を見送り、19人のメンバーのうち9人が年内の利上げを予想するなど、タカ派的な内容と受け止められました。

個別決算・材料株

銘柄・テーマ材料内容株価反応
ソフトバンクグループ傘下アームの大幅高4%超上昇
オムロン複数の証券会社が目標株価を引き上げ大幅上昇
リクルートホールディングス証券会社が投資判断を引き上げ急伸
太陽誘電証券会社が投資評価を引き下げ4%超下落
ライオン証券会社が目標株価を引き下げ大幅下落

本日は決算発表ではなく、証券会社による投資判断・目標株価の変更が複数の個別銘柄の材料となりました。

テクニカル面

日経平均は本日時点で先週末比5,000円超の上昇となっており、短期的な過熱感は高まっています。一方で、6日続伸する中でローソク足はいずれも陽線を形成しており、場中の動きの強さがうかがえます。仮に翌営業日に下落したとしても、これまでの急激な上昇からすれば健全な調整の範囲内と捉えられる可能性があります。

初めて終値で7万円台に乗せたことは大きな節目であり、次の目標として7日続伸できるかどうかが注目されます。

見通し

期間想定レンジ主な前提条件
翌営業日69,500円〜71,500円米国市場が19日休場のため手掛かり材料が乏しく、短期的な過熱感への警戒から利益確定売りが出やすい局面
1ヶ月後67,000円〜74,000円FRBの年内利上げ観測の強まり方、為替介入の有無、2026年4〜6月期決算発表シーズンの動向次第
1年後62,000円〜80,000円AI・半導体需要の持続性、日米の金融政策の方向性、為替介入を含む政府・日銀の対応が上値・下値を左右

今日の結論

「FOMCのタカ派姿勢を吹き飛ばす日本株の強さ」。米国株が下落する中でも日経平均は大幅高となり、史上初めて終値で7万円台に到達しました。ソフトバンクグループ傘下アームの大幅高と中東懸念のさらなる後退が、米金融政策への警戒を上回る形となりました。

ただし、ドル円が為替介入水準に接近していることや、急ピッチな上昇による過熱感もあり、今後は神経質な値動きとなる可能性があります。

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