「個別株はどれを選べばいいかわからない」「ニュースで見る日経平均に、そのまま乗れたらいいのに」——そう感じたことはありませんか。

その希望をかなえる商品が、日経平均連動ETFです。この記事では、日経平均連動ETFの仕組み、個別株との違い、メリットと注意点を順番に整理します。読み終える頃には、自分に合う選択肢かどうか判断できる状態を目指します。

※本記事の情報は2026年7月19日時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

日経平均連動ETFとは

まず「日経平均株価」のおさらい

日経平均株価(日経225)は、東証プライム市場に上場する銘柄の中から選ばれた、日本を代表する225銘柄で構成される株価指数です。毎日のニュースで報じられる「日経平均、本日は〇〇円高」の、あの数字です。

構成銘柄は年2回(4月・10月)定期的に見直されます。株価水準の高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすいという特徴があり、当サイトの日経ノートで毎日お伝えしている「寄与度」の話にもつながります。

ETFの仕組み

ETF(上場投資信託)は、その名の通り「取引所に上場している投資信託」です。日経平均連動ETFは、日経平均株価に連動する投資成果を目指して運用されます。

ポイントは「株と同じように売買できる投資信託」であることです。証券口座があれば、個別株と同じように取引時間中いつでも、指値注文や成行注文で売買できます。

つまり、日経平均連動ETFを1つ買うだけで、日本を代表する225社にまとめて投資したのと近い効果が得られる、ということです。

個別株との違い

主な違いを表で整理します。

項目日経平均連動ETF個別株
投資対象225銘柄にまとめて分散選んだ1社に集中
必要資金数千円〜数万円程度から可能な銘柄も一般に数万〜数十万円(銘柄による)
企業分析原則不要決算・業績の確認が必要
値動きの把握ニュースの日経平均でほぼ把握できる個別に確認が必要
株主優待なしある銘柄も
保有コスト信託報酬がかかるかからない

日本取引所グループ(JPX)も、個別株投資では数万〜数十万円の資金が必要なのが一般的である一方、ETFは数千〜数万円程度で買えるため少額から投資を始められると説明しています(2026年7月時点)。

例えば、日経平均への影響が大きいファーストリテイリングのような値がさ株は、1単元(100株)買うのに数百万円が必要です。ETFなら、こうした銘柄を含む225社に少額で間接的に投資できます。

日経平均連動ETFのメリット3つ

1. 少額で225銘柄に分散できる

1社の業績悪化が資産全体に与える影響が、個別株の集中投資より小さくなります。「どの会社を選ぶか」で悩む必要がないのは、投資を始めたばかりの方には大きな利点です。

2. 値動きがわかりやすい

指数連動型ETFは、連動する指標がニュースで日々報道されているため、値動きや損益を把握しやすいのが特徴です。毎日の日経平均のニュースが、そのまま自分の資産の値動きの目安になります。当サイトの日経ノートを毎日読んでいただければ、ご自身のETFの背景で何が起きたかまで理解できるはずです。

3. 株と同じようにリアルタイムで売買できる

一般的な投資信託(非上場)は1日1回の基準価額でしか取引できませんが、ETFは取引時間中の価格を見ながら売買できます。指値注文も使えます。

購入前に知っておきたい注意点3つ

1. 保有中は信託報酬がかかる

ETFは保有期間中、信託報酬というコストが日々差し引かれます。例えば、日経平均連動ETFで純資産総額が最大のNEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)の場合、信託報酬率は年率0.08987%(税込、2026年7月時点)です。なお同ETFは純資産総額に応じて信託報酬率が変動する仕組みのため、最新の数値は必ず運用会社公式サイトや交付目論見書でご確認ください。

信託報酬は銘柄ごとに異なります。長期保有ほどコスト差が効いてくるため、購入前に各社公式サイトで比較することをおすすめします。

2. 「配当込み指数」連動と「価格指数」連動がある

日経平均連動ETFには、大きく2つのタイプがあります。

  • 配当込み指数(トータルリターン)連動型:構成銘柄の配当を再投資した前提の指数に連動
  • 価格指数連動型:ニュースで見る日経平均そのものに連動

例えば1321は「日経平均トータルリターン・インデックス(配当込み)」を対象指標としています(2026年7月時点)。「ニュースの日経平均と自分のETFの騰落率が微妙に違う」と感じたら、この指数タイプの違いや分配金・信託報酬の影響が背景にあることが多いです。どちらが優れているという話ではなく、何を基準にしたいかの違いです。

3. レバレッジ型・インバース型は別物

「日経レバ」「日経インバ」などの名前で知られるレバレッジ型・インバース型ETFは、日経平均の日々の値動きの2倍や逆方向を目指す商品です。これらは1日単位で倍率を目指す設計のため、複数日にわたる保有では複利効果によりズレが累積し、長期保有には向きません。

この記事で扱っている「プレーンな日経平均連動ETF」とは性質がまったく異なる商品です。名前が似ているからと混同しないよう注意してください。

NISAでの扱い

日経平均連動ETFの多くは、NISA成長投資枠の対象です。対象銘柄は日本取引所グループ(JPX)が「特定非課税管理勘定(NISAの成長投資枠)対象銘柄一覧」として取りまとめています。1321も成長投資枠の対象です(2026年7月時点)。

注意点として、ETFは株式と同様、銀行では取引できません。NISAでETFを買いたい場合は、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。

買い方:証券口座があれば個別株と同じ

日経平均連動ETFの購入手順は、個別株とまったく同じです。

  1. 証券会社で口座を開設する(NISAで買うならNISA口座も)
  2. 銘柄コード(1321など)で検索する
  3. 数量と注文方法(成行・指値)を指定して注文する

ETFの売買には証券口座が必要です。主要ネット証券では国内株式の売買手数料を無料とする体系が広がっており、ETFの売買コストを抑えやすくなっています(各社の条件は公式サイトでご確認ください)。

まとめ

  • 日経平均連動ETFは、日経平均に連動する投資成果を目指す上場投資信託。1本で225銘柄への分散効果が得られる
  • 個別株と比べ、少額・分析不要・値動きが把握しやすい点がメリット
  • 信託報酬、指数タイプ(配当込みか価格か)、レバレッジ型との混同には注意
  • NISA成長投資枠でも多くの銘柄が対象。購入には証券会社の口座が必要

先日の歴代5位の下落のような急落局面を見ると、個別株の怖さを実感した方も多いと思います。分散が効いた指数連動という選択肢を知っておくことは、相場と長く付き合ううえでの土台になります。まずは少額から、仕組みを体感してみるのも一つの方法です。

※本記事の情報は2026年7月19日時点のものです。手数料・制度は変更される場合があります。最新情報は各運用会社・証券会社・日本取引所グループの公式サイトをご確認ください。

当サイトは情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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