「RSIが70超で過熱感、短期的な調整に注意」——相場ノートで使われるこの表現は、買われすぎ・売られすぎを数値で示すRSIが多くの投資家に参照されているためです。この記事ではRSIの計算方法・使い方・注意点を解説します。
RSIとは何か
定義
RSI(Relative Strength Index:相対力指数)とは、一定期間(一般的に14日間)の値上がり幅の合計と値下がり幅の合計から、上昇力の強さを0〜100の数値で示すオシレーター系テクニカル指標です。70を超えると「買われすぎ」、30を下回ると「売られすぎ」の目安とされ、逆張りの売買シグナルとして使われます。1970年代に米国のJ・ウェルズ・ワイルダーが開発しました。
なぜ相場ノートにRSIが登場するのか
RSIは移動平均線のような「トレンド系」指標と異なり、価格が「行き過ぎていないか」を測る「オシレーター系」指標です。トレンド系指標だけでは「高値追いの買い」や「底値での投げ売り」を見逃しやすいため、RSIを組み合わせることで過熱・冷却の度合いを確認できます。特に個別株の急騰・急落時に「過熱感の確認」として頻繁に言及されます。
計算方法と実戦での使い方
RSI=100 − 100÷(1+RS)で計算され、RSは「14日間の平均上昇幅 ÷ 14日間の平均下落幅」です。RSIが70超で「売りを検討」、30未満で「買いを検討」するのが基本ですが、強いトレンド相場では70超・30未満の状態が長く続くことがあります。
実戦では「ダイバージェンス」に注目する使い方も重要です。株価が新高値を更新しているのにRSIが前回高値を下回っている(上方ダイバージェンス崩れ)場合は、トレンドの勢いが衰えているサインとされます。
実例:日経平均のRSIと相場の過熱感
2024年7月、日経平均が42,000円台の史上最高値を更新した局面では、日足RSIが80を超える極端な過熱域に入っていました。その後、日銀の利上げとキャリートレード巻き戻しをきっかけに急落が始まり、RSIの「買われすぎ」サインが事後的に機能したと評価されました。詳しくは深掘りノートをご覧ください。
よくある誤解・注意点
⚠ よくある誤解
誤:RSIが70超になったらすぐ売るべきだ
正:強いトレンド局面では、RSIが70超の状態が数週間続くこともあります。「買われすぎ」は「高い」ことの確認であり、「すぐ下がる」の保証ではありません。RSIは他のトレンド系指標と組み合わせて、トレンドの方向性を確認した上で使うことが重要です。
まとめ
- RSIは0〜100で買われすぎ・売られすぎを示すオシレーター指標で、70超が買われすぎ・30未満が売られすぎの目安
- 強いトレンド中は過熱域・冷却域が長続きするため、単独でなくトレンド系指標と組み合わせることが重要
- 株価とRSIの乖離(ダイバージェンス)がトレンド転換の早期シグナルとして活用できる