今日の日本株ノート
今日の相場 深掘りノート 日経ノート 投資メモ 用語解説 このサイトについて
ホーム 記事一覧 用語解説 PEGレシオとは?グロース株の割高・割安を測る指標を解説

PEGレシオとは?グロース株の割高・割安を測る指標を解説

#PEGレシオ#グロース株#成長株#決算・指標

「PERが高くても成長率が高ければ割安」——この考え方を数値化したのがPEGレシオです。PERだけでは高成長企業を「割高」と誤判断しやすく、成長を考慮に入れたPEGレシオを使うことでより公平な比較ができます。

PEGレシオとは何か

定義

PEGレシオ(Price/Earnings to Growth ratio)とは、PER(株価収益率)を利益成長率(EPS成長率)で割った指標です。計算式は「PER ÷ EPS成長率(%)」です。例えばPER30倍・EPS成長率30%なら PEGレシオ=1.0倍です。一般的に1倍以下が「成長を考慮した割安圏」、1倍超が「成長を織り込み済みの割高圏」の目安とされます。ピーター・リンチが広めた指標です。

なぜ成長株投資にPEGレシオが重要なのか

PERだけでは「PER50倍は高い」という判断しかできません。しかし年率50%でEPSが成長している企業なら、PEGレシオは1.0倍で成長に見合った適正水準と評価できます。逆にPER15倍でも成長率が5%しかない企業はPEGレシオ3.0倍と、割高に見えます。成長率の高いグロース株・新興企業を評価する際に、PERの単純比較より現実的な視点を提供します。

PEGレシオの使い方と注意点

PEGレシオの計算に使う成長率は「過去の実績成長率」か「アナリストの予想成長率」かで大きく変わります。高成長が続くと予想される場合は予想成長率を使うことが多いですが、成長率の予測が外れると評価が大きく変わるリスクがあります。また赤字企業や成長率がマイナスの企業にはPEGレシオが計算できません。業種の安定性・成長の質(有機的成長か買収依存か)も合わせて判断する必要があります。

実例:PEGレシオでグロース株を比較する

IT・半導体セクターで高PER銘柄が乱立する局面では、各銘柄のEPS成長率予想を確認してPEGレシオを計算することで「どの銘柄が成長に見合った水準か」を選別できます。PERが高くてもPEGレシオが1倍を下回る銘柄は「まだ割安な成長株」として機関投資家の注目を集めやすく、逆にPEGレシオが2〜3倍に達した銘柄は「成長の過大評価」として利益確定の対象になりやすい傾向があります。詳しくは深掘りノートをご覧ください。

よくある誤解・注意点

⚠ よくある誤解

誤:PEGレシオ1倍以下なら必ず買いだ
正:PEGレシオはあくまで予想成長率を前提にしており、成長率の予測が外れれば評価が大きく変わります。高成長の見込みが崩れると(業績下方修正など)、PEGレシオが急激に悪化して株価が急落するリスクがあります。PEGレシオは「参考指標のひとつ」として、財務健全性・競争優位性・市場環境と合わせて使うことが重要です。

まとめ

  • PEGレシオはPERを利益成長率で割った指標で、成長を考慮したグロース株の割高・割安判断に使う
  • 1倍以下が割安・1倍超が割高の目安だが、成長率の予測精度に大きく依存する点に注意
  • PERとの組み合わせで「高PER=割高」という単純評価を超えた分析が可能になる
← 前の用語 ナンピン買い 次の用語 → ROA(総資産利益率)
今日の相場ノートを読む
【2026年6月12日】今日の日本株ノート|米イラン停戦期待でAI・半導体が急反発、キオクシアがトヨタを抜き日経平均1802円高で66000円台回復